あのサイバーAの藤田社長も「できる人」より「いい人」と付き合うらしい --- 内藤 忍

2013年04月15日 12:20

サイバーエージェント社長兼CEOの藤田晋さんがプレジデントオンラインに書いている「人格劣る稼ぎ頭は、出世させるべきか」という記事を読みました。

A 人格がよくて、実績のある人
B 人格が悪くて、実績のある人
C 人格がよくて、実績のない人

3つのタイプの部下がいたら、どのタイプを昇進させるかについて、結論とその理由を公開しています。Aは文句なしとして、問題はBとCのどちらを取るかです。


藤田社長の選択はA→C→Bの順番でした。つまり、管理職の登用には仕事の実績よりも人格を重視するというのです。その理由をこう書いています。


ネットベンチャー企業である弊社は、前例のまったくない世界でビジネスを展開している。前例のない世界では、斬新で優れた事業アイデアを発想できるかどうかが勝負を分けるため、クリエイティビティーに溢れた社員の存在が不可欠だ。弊社のような企業にとって、上にいい顔をするために部下のアイデアを利用したり、保身のために部下の優れたアイデアを潰したりするモラルに欠けた管理職の存在は、最悪なのである。

特に、実績があって人格の悪い人間、つまりBタイプの社員は絶対管理職に上げないようにしている。なまじ自信を持っているだけに、このタイプの扱いが、最も厄介だからである。

私も仕事を一緒にする人は、出来る人よりもいい人を選ぶようにしています。というか、いい人でないと思ってしまうと信用することができなくなって、自然とその人とは疎遠になっていってしまうのです。

いい人とは、具体的に言うと自分の利益と同じように相手の利益や社会の利益を考えられる人のことです。つまりフェア(公平)な判断ができ、シェア(共有)するという発想ができる人です。

サイバーエージェントと同様、個人で仕事をするのは究極のベンチャーのようなものです。毎日の仕事を楽しくそして価値あるものにするためには、お互いに相手の能力を正当に評価し、相手のメリットを考えて気持ち良く仕事ができるようなパートナーの存在が重要です。

自己主張ばかりして自分のことばかり考えている人、一度決めた約束を一方的に変えてくる人、一般的な常識に著しく欠けている人は、例え優秀な人であっても仕事をする機会が減っていきます。フェアに仕事をして、シェアするという発想を共有できないからです。

日々の仕事を人間関係のストレスなく続けることが、最終的に最高の仕事につながると思います。なぜなら、仕事とは一人でやるものではなく、人との関わりの中から時間をかけて価値を生み出していくものだからです。

幸い、私の周りには自分が一緒に仕事をしたいと思う魅力的な「いい人」が集まっています。恵まれた環境をこれからもずっと維持できるよう、私自身も日々精進していく。自分を磨くことを忘れてはいけないと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年4月15日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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