維新の会の党勢は本当に衰えているのか

アゴラ編集部

地震が起きるなどやや騒然とした中、今後の各地方首長選挙や夏の参院選への影響までも取り沙汰される兵庫県の二都市、伊丹市と宝塚市の市長選が終わりました。結果は現職が強く、伊丹空港の存廃問題などを争点にした日本維新の会の公認候補が「惨敗」。この「居酒屋北ゲート3前」というブログでは日本維新の会の敗因を「兵庫県東部も大阪都に」という浅田均政調会長の発言にあった、と分析しています。この発言には、矢田立郎神戸市長も不快感を示したらしい。大阪に飲み込まれることへの抵抗感が強く、三都の一つの気概、といったところでしょうか。


これまで近畿地域の選挙で維新の会は圧倒的な強さを発揮してきました。2012年7月の羽曳野市長選で破れ、その勢いが少し減退したかと思いきや年末の総選挙では大勝。まだまだ人気は衰えていないと考えられていました。その維新の会が総選挙後に満を持して臨んだ二市長選で惨敗。選対本部からは四面楚歌で「維新包囲網の選挙戦だった」と悲鳴も聞こえてきます。

表題ブログでは、有権者も時間がたって維新の実態を把握してきたのでは、と書いています。さらに夏の参院選で維新の会が惨敗する可能性にまで言及。政策が一貫せず、橋下徹大阪市長の人気だけにオンブに抱っこでは政党は続かない、というわけです。

しかし、維新の会の党勢に陰りが出ているのは本当なんでしょうか。まだまだ橋下大阪市長は人気も高いし、その発言も依然として注目されています。今回の二市長選にしても現職の強さが際立っただけ、という分析もある。いずれにせよ、石原慎太郎共同代表の政策や理念との齟齬も散見される中、橋下人気だけの維新の会からシッカリした政党集団へ脱皮することが求められているのだと思います。
社会風刺
維新人気に陰り


America’s Middle East Addiction
THE DIPLOMAT
そりゃイスラエルの存在は中国における北朝鮮みたいなもんなので、ずっと米国の外交政策の中心は中東に貼り付いたままです。この記事では、キッシンジャーや1973年11月から1975年9月までの約2年間で11回も中東へ行ったらしい。これにより例の「シャトル外交」によるキャンプデービッド会談の歴史的な成果が成し遂げられたわけなんだが、今ではケリー国務長官が過激化する朝鮮半島情勢と対中国政策で東アジアで一種の「シャトル外交」を展開しつつある。この記事では、米国がシェールガス革命でエネルギー問題を払拭できれば、キッシンジャーの実績もゴミ箱行きだ、と書いています。

起業芸術論
IEIRINET TM
「文脈」という言葉がキーになっているエントリーです。ビジネスは芸術である、というわけで「時代の文脈」を読み取り、自分なりに「文脈」を形作ることが重要らしい。芸術の原動力が、怒りやコンプレックス、悲しみ、喜び、トラウマ、といったものだとすれば、起業やビジネスも同じようにやればいい、ということなんでしょう。衝動的な起業、というのはアートなのかな。

Facebook悪徳活用事例 感動系エピソードを利用した情報商材販売
ASSIOMA
確かにFacebookのタイムラインを眺めてると、ときおりこうした「感動話」が流れてきたりします。起業家の言葉だったり、各企業の指針とかだったり。マザー・テレサの「習慣になる」なんとかって教訓は有名です。この記事によると、Facebookで「いいね」を押すとその投稿が広告になって表示される機能があるらしい。ついつい「いいね」を押しがちな人は要注意です。

イケダハヤトが嫌われる3つの理由。vsやまもといちろう対談を経て
ドウデモイイコト。
これ、今ネット上で最もホットな二人のバトル、という触れ込みのわりにはたいした乱闘もなく収束したようです。アゴラでも常見陽平氏の報告があるんだが、ここでは「イケダハヤト終了を感じた」と書かれています。んー、この人のブログはあまり読んだことはありません。一方やまもといちろう氏のブログは愛読しております。個人的にはこれは偽善と偽悪の違いによるものと思います。このブログでもイケダハヤト師を攻撃しています。どうも嫌われ者のわりに人気がある、というヤヤコシイ人物のようです。勘に障るが気になる存在、という感じでしょうか。

朗報! ジョブズは生前に3世代先までiPhoneを設計していた模様
ギズモード・ジャパン
いかに天才といえど、数年も経てば激変するこの時代に3世代先のモデル、というのを先見できたのか大いに疑問です。この記事では「iPhone6」までジョブズが設計していたとなると、5以後のラインナップに対する予想は考え直さなきゃならないだろう、と書いています。

日本政府の債務は「世界の終末」を迎えるのか? 1ドル=250円もありうる 『バロンズ』が警鐘
Market Hack
これが「BARRON’S」の元記事です。「オオカミ少年」のように日本発の危機説を唱え続けている人が書いているようです。アベノミクスにより、いろんな場面へいろんな影響が出始めているのは事実。日本国債の動きも異常性を増している、という見立があり、何本目の矢なのか財政出動により財政再建がストップしています。市中銀行に山のように積まれている国債の信用度が落ちてくれば、どうなるか。この記事によると、アベノミクス効果で税収が伸びれば一安心かも、と書いています。

頭の中で鳴り続ける「あれ」を、どうにかする方法
GIGAZINE
ある特定の楽曲が頭の中でリフレインし続ける、という経験は誰にもあります。「イヤーワーム」という生理現象。耳の中の虫です。この記事によると、ウェスタンワシントン大学の研究者らがこのリフレインの効果的な止め方を解明したそうです。ここで紹介されている「数独」というのは、3×3マスを3×3個、81マスの中に1から9までの数字を入れるアレです。「数学は独身者に限る」の略らしい。しかし、別に不快でもないんだから、放っておけばいずれ止むんじゃないかと思います。

徳川綱吉の再評価について
tukinohaの絶対ブログ領域
「歴史」ほどいい加減なものはありません。見てきたようにウソをつく、というものも少なくない。古文書や遺跡など残された証拠はあまりにも少なく、群盲象を評すような歴史観も多いわけです。ある歴史上の人物についての「評価」も同じ。このブログでは、生類憐れみの令で有名な徳川綱吉について書いています。どうして彼が生類を憐れんだのか、もっともな理由があり、けっして母親のためとか安っぽい憐憫の情からではなかった、ということです。

Despite tension, NKorea lets in tourists, athletes
Star=Telegram
緊張が高まる東アジア情勢をよそに、北朝鮮では平穏で平和な日常がみられた、と報告している記事です。これこそがまさに同国内で情報統制が敷かれている証拠なんだが、対決姿勢を強化させる一方で観光客の国内誘致を活発化させているらしい。北朝鮮のナショナルフラッグキャリアである高麗航空は北京などとの定期便を増発する予定だそうで、この記事では、世界中が注視する中で北朝鮮のノンビリと川辺を散歩するという「非現実的な風景」について感想を述べています。


アゴラ編集部:石田 雅彦