ネット選挙狂騒曲 --- 岩瀬 大輔

2013年05月20日 09:49

日経で同タイトルの新しい連載が始まりましたね。選挙現場のドタバタ感覚が伝わってきて、面白く読みました。

第1回の今朝、冒頭で掲げられている小話は、フォロワー60万人の人気女性歌手が応援するという候補者について、仮にフォロワーの2割が投票すれば16万票、自民党の比例代表の当確ラインにのる、というもの。


果たしてこの試算は現実的だろうか。
自分の体験によれば、まったく現実的でないように感じる。

情報が溢れるなか、フォローするだけのコストは著しく低下している(ワンクリック)。感覚値でいえば、60万人のうち、タイムラインのエントリーをちゃんと読む人が2割。それに対して、何らかの行動を取る人はその数割ではないか。

ましてや、コンサート情報などであればさておき、そもそもその人の政治的志向を読みたくてフォローしている訳ではない芸能人が表明した選挙応援に対して、わざわざ選挙にでかけて、その人に忠実に投票する人はほんのわずかなような気がする。感覚値では、数%いればいい方ではないか。

ネット選挙活動の潜在力については、ある意味で過大評価されており、また別の意味では過小評価されているように感じる。いや、やりようによっては、色々と面白いことができるとも思いますが。

夏の参院選、初めてのネット選挙が解禁されてみて、その可能性と限界が明るみに出るのだろう。ソーシャルメディアの可能性と限界を知るためにも、日ごろから使いこなしておく必要がありますな。


編集部より:このブログは岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2013年5月20日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は岩瀬氏の公式ブログをご覧ください。

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