あるキャバ嬢のNo1戦略 --- うさみ のりや

2013年07月01日 11:50

昨日学生時代は夜のバイトをしていたという20代中盤の女子経営コンサルタントと飲んだのだけれど、その娘が神田のとあるキャバクラでNo1をとるために考えたという戦略が面白かった。ちなみにキャバ嬢時代はで1000万円以上の年収があったとのことだった。


まずなぜキャバクラで働き始めたのかというと、アメリカ留学中に遊びすぎてお金がなくなってしまって休学して日本で稼がざるを得なくなったらしいというしょうもない話。六本木や歌舞伎町で働き始めたらしいが、裏社会の客が多くて少し身の危険を感じたらしい。そんなわけでターゲットを明確にしようとたまに来る良質な客が普段はどこで遊んでいるかを聞いてリサーチしたところ、東京駅周辺の歓楽街ということで神田という結論にたどり着いた。そこならば裏社会の人も少なく、大手企業のサラリーマンかつ家庭持ちで、マナーが悪かったり女にはまりすぎたりする厄介な客も少なく、金も持っている。案の定神田に移ると丸の内に勤めているの部長級のサラリーマンがストレス解消に来るようなパターンが多く、安心して働ける環境だった。

初めからガツガツ行くと和を乱すので、まずは「店のスタッフを味方につけること」に専念することに。「付け回し」と呼ばれるホステスの配置を決める担当スタッフの行動を分析する。するとヘルプだと席に着けてからきちんと客と話せる時間は3分~5分程度しかないということに気付く。「この短い時間にどうやって相手に自分を印象づけられるか」を考える。結果として差別化要因は「名刺」ということにたどり着く。普通は名刺に「ヨロシク~」とか自分のメールアドレスとか番号を書く。ただ実際のところ効果は乏しい。そこで自分は差別化して名刺で知性をアピールすることを考える。そうすれば大企業の筋のいいお客さんが取れるはずではないか。なので名刺にはお客さんの悩みに対して参考になる諺や名言を書くことにした。例えば現状うまくいってない人には「石の上にも3年」とか

予想通りそういう言葉がキャバ嬢の名刺に書いてあると「お、この娘は違うな」と思うらしく、特に高学歴者を中心に自分を指名してくれるようになった。今度は自分に興味を持ってくれているので、その人を自分の応援団にする戦略を考える段階に。なので「自分がなぜキャバクラで働いているか」ということを説明できるように訓練。嘘のない範囲でオジサン好みにアレンジして「お金が無くなって休学して日本にいるが、アメリカで本当は勉強して、日本の良さを世界に伝えていきたい。そのために今はここで働いている。」という話をプッシュ。

そうして紅白を目指すアイドルをファンが応援するかのような構造ができあがる。油断をすると客が自分の私生活を求めてくるようになるが、適切な距離感を保つため、家まで自転車で帰ることにする。そうすればアフターに付き合わなくて済むし、頑張ってる感も出る。指名が増えてきてからは、特定の客の売上を大きくしないように心掛ける。なるべく薄く広く自分を定期的に指名してくれる人の数を増やすことに専念。そのために一回で大きなお金を使わせないように配慮。適切な金額に収めて、気軽に指名してもらえるよう心掛ける。毎日の目標は無理のない範囲で「一日一人新規開拓」。ハードルは高くしない代わりに何としてもその目標は達成する。客の入りが少ない日は道に出て手を振ったりして営業。いやだけれどハードルが低ければ頑張れる。

そんなことしてたら3か月もたてば不動のNo1の地位を確立したとのことでした。たしかに可愛いけれど、そこまで器量に恵まれているわけでも豊満な体をしているわけでもない感じの娘だたのだけれど、世の中戦略次第で覆せる要素はたくさんあるという話ですね。

ではでは今日はこんなところで


編集部より:このブログは「うさみのりやのブログ」2013年6月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はうさみのりやのブログをご覧ください。


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