キモは世代をまたぐサンプリング

アゴラ編集部

相変わらず朝ドラ『あまちゃん』が人気ですが、この脚本設定では娘と母親という二世代が芸能界に飛び込むことになっています。娘世代のAKBらしき集団アイドルもあれば、母親世代の80年代アイドル全盛期のエピソードもちりばめられている。


しかし、音楽業界では世代をまたいで重ね合わせるサンプリングなどのコンピレーション企画はかなり以前から行われています。有名どころだと、古くは70年代にヒットしたジェームス・ブラウンの『Papa Don’t Take No Mess』をサンプリングしたジャネット・ジャクソンの『That’s The Way Love Goes』(1993年)から最近だと80年代のユーロビート、デッド・オア・アライヴの『You Spin Me Round』をサンプリングしたフロー・ライダー(Flo Rida)の『Right Round』(2009年)なんかがある。クラブなんかで世代が入り組んでたりすると、DJがこういうのを回して若い世代もオッサンオバハン世代も楽しませる、というわけです。

これは古いコンテンツの再利用である、ともに音楽業界が新たなオリジナルをもはや作り出せなくなったことも証左でもあります。『あまちゃん』は、こうしたサンプリングを朝ドラのコンピレーションで実現させ、各世代をまたいで惹き付けている。「鉛の風船」というブログに書いているように、音楽が常に新しい必要などありません。某FM局じゃないんだが「レッツ・グルーブ!」だ。

その一方で技術革新は日進月歩です。古い技術は惜しげもなく捨て去られる。テレカも公衆電話も今は誰も使わない。ガラケー世代とスマホ世代が混在している、というのが今の状況なんだが、表題ブログに書いているようにいずれはガラケーも絶滅していくんでしょう。

ICR
「あまちゃん」に見る公衆電話とテレホンカード


携帯電話の多用による発癌のリスクを初めて指摘:イスラエル大学調査
IRORIO
電子レンジやIHヒーター、パソコンなど、電磁波を出す機器の影響は長く「都市伝説」のように扱われてきました。電磁波による発がんが明らかになると、メーカーなどが大打撃を受けるため、研究発表へ圧力をかけて妨害しているとか。高出力の違法無線機を積んでる長距離トラックの車内は、電子レンジの中のようになってるので運転手の無線会話が「バカっぽい」のはそのせいだとか。こうした「電磁波伝説」の代表格が携帯電話です。この記事によれば、国立がん研究期間(IARC)が初めて携帯電話による発がん性の疑いを認めた、と紹介しています。発がんのメカニズムについて言えば、遺伝や食生活、タバコ、放射線など、たくさん穴が開いたバケツから水が漏れているようなもの、というたとえがあるんだが、電磁波もその穴の一つになった、というわけです。

LEDスーツをまとってボールを蹴るメッシのハイスピード撮影動画がかっこ良い!(動画)
ギズモード・ジャパン
しかし、コレ、最初から見てないとメッシだってわかりませんね。単に光のつぶつぶが移動してるだけのような動画になっている。やはり、メッシだからこそ価値がある、というわけでこの動きを解析しても同じプレイができるわけじゃありません。

1分で背筋が凍るショートホラームービー『One Last Dive』
Kotaku JAPAN
お化け屋敷もそうなんだが、「出てくるぞ、出てくるぞ」という予定調和な感じが怖いわけです。普通の状態でいきなり出てこられても困る。いったい何かわからなかったりして、そんな反応をされたら出たほうも困る。しかし、人間ってのはどうして「怖いもの見たさ」の感情があるんでしょうか。

TPP Talks Show Promise for US Asia Strategy—With or Without China
THE DIPLOMAT
米国のアジア戦略がTPPによって中国を排除しつつ進んでいる、と書いている記事です。ある論評の中には、米国はTPPへ中国も加えたがっている、というものがあるんだが、中国を入れることは今、米国がやっている経済政策には反する、と分析。米中二国間の投資協定(BIT)ですまそうとしているのでは、というわけです。一方、アジアにはASEAN主導で中国を含んだ「包括的な経済連携協定(RCEP)+6」がある。その結果、TPPとRCEP+6はライバル関係にあると同時にアジア圏の自由貿易化を進めることになる、と書いています。


アゴラ編集部:石田 雅彦