失敗しないように仕事をすると、成功できないというパラドックス --- 内藤 忍

2013年11月21日 10:04

会社に勤務する仕事から、自分で会社を経営する立場になって一番変わったことは、「失敗の可能性を考えることから成功の可能性を考えるようになったこと」でしょうか。

失敗をネガティブに捉えるのではなく、成功へのアプローチと考えるようになってきたのです。20年以上、会社勤務で続けてきた思考パターンを1年足らずで完全に変えるのは簡単ではありませんが、徐々にそんなマインドシフトが進んできたような気がします。


例えば、何か新しい企画を考えるとします。会社勤務の時にまず考えるのは「これをやって失敗したらどうなるか?」ということです。他の社員に負担がかかる、自分の評価が落ちる、会社の収益にマイナスになる……失うことばかり考えてしまいます。

しかし、ネット証券でベンチャーの立ち上げをしていた時や、今年一人で仕事を始めてからのマインドは違います。「これをやって成功したらどうなるか」です。失敗しても、改善してまたチャレンジすれば良い。それよりも、失敗を恐れてやらないことによって、その先にある大きなチャンスを失うことの方が勿体ないと思ってしまうのです。

取り敢えずやってみて、うまくいったらもっとやる。もし思い通りにならなければ、別の方法を考えてみる。その繰り返しで、可能性があると思うことを次々にやってみて、実験してみる。その方がやる前に自分勝手に色々考えるより正しい結果を導き出せるはずです。

私が以前仕事をしていた会社の中には社内稟議にやたらと時間がかかる会社がありました。、社内に失敗する理由ばかり並べる「評論家」がたくさんいたのです。彼らは、失敗したことについては文句を言いますが、やらないことによって失った機会については、何の責任も負いません。あら捜しのようにマイナス面だけに目を向ける人なのです。このような評論家が増えていく会社は、活気が無くなり、新しいことに対するチャレンジ精神も失われていきます。

逆説的になりますが、仕事で大きな成果を出すためには失敗の数を増やすことが必要。なぜなら、失敗が減ったら、出来ることだけをやるようになっている可能性があるからです。それはテストでやさしい問題だけを解いて、100点取って喜んでいるようなもの。これでは、成長は無く成果も生まれません。

失敗するというのは、誰でも面白くないものです。自分が自信を持ってやったことが受け入れられず落ち込むかもしれません。しかし、すべての仕事に成功する必要はないのです。常に現状を超えるチャレンジをして、何回も失敗しながら、いつか新しいフロンティアを開拓していく。

同じ間違えを繰り返さなければ、失敗の数が多いほど成功に近づいている。そう考えれば、失敗することにネガティブになる必要は無いのです。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年11月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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