グローバルマチョ子への“再反論”

2013年11月24日 07:00

グローバルマチョ子が昨日、「『AともいえるがBともいえる』とか言う人の役立たなさ」という記事をエントリーしていた(未読の方は先にそちらにお目通し願いたい)。論争はしない主義と公言していたものの、ここ最近、筆者が立て続けに批判記事を書いたり、コメント欄が炎上したりしたことを意識したのだろう。文面から苛立ちが伝わってくる(笑)


●マチョ子によると筆者は“5歳児”らしい(笑)
冒頭にあるように、「あたしの意見はこうだ!」と断定調なのがマチョ子流だ。それに対し、「そういう場合もあるけど、違う場合もある」「一概には言えない」といった反論があることがお気に召さないらしい。結論としては、そういう反論をする人間は「決断できない」「自分の意見を持てない」と“断定”し、「決められない人は、自分の人生を生きられないんです。そしてもちろん、仕事上で価値が出せたりしません」と言い切っている。

たしかに筆者は先日、マチョ子が「大企業にいると成長しない」と論じたことに対し、下記のように反論した。

こういう問題は丁寧に論じるべきだ。本当に“大企業”にいれば成長できないのか?ケース・バイ・ケースではないのか?

「大企業か?ベンチャーか?」と言ったところで、それぞれでキャリアスタートする場合のメリット、デメリットはある。

ははは。マチョ子によると、こういう反論をする筆者は「5歳の子」らしい(笑)表立っての論争はしない方針だそうなので、彼女の十八番である思考法の話題にかこつけて、筆者を小馬鹿にして、当てつけたメッセージを暗に含めているのだと拝察した。まあ、いいさ。きょうも“5歳の思考法”を持つ38歳のオッサンが、推定年齢40代半ばのオバハンの挑発に乗ってやろうじゃないの。

●世の中は矛盾や葛藤もある
そりゃ「Aとも言えるがBとも言える」という言い方に終始すれば単なる優柔不断だ。経営者がそんな言動だったらビジネスは進まない。決断しなければならない時が来る。しかし筆者がマチョ子への不信感を拭えないのは、世の中の誰もが彼女のように「Aだ」と即断即決できることばかりではないのに、さもやれることのように単純化してしまっていることだ。勤務していたマッキンゼーでは複雑怪奇な案件はないのだろうか。

参院選で筆者が広報スタッフを務め、つい先日、民主党からの離党が話題になった鈴木寛さんは常々、「政治家には51対49の賛否が分かれるような案件が持ち込まれる」と話されている。世の中は矛盾や葛藤、あるいは「Aを立たせばBは立たず」のトレードオフだらけ。文科副大臣在任時、政治家に持ち込まれる案件は現場で判断が付かないものだらけだったという。例えば、学校で決められず、市町村教委でも決められなかった案件があるとする。その後、県教委⇒文科省課長⇒局長と裁定できないと、最終的には大臣・副大臣(政治家)に持ち込まれる――という具合だった。まあ、それが本当の意味での「政治判断」であり、それが許されるのは私たちが意思決定の代理者として選んでいる政治家だからなんだけど。

しかし、そこまで大げさでなくても「Aも、Bも」で苦悩するのも人生の常。「この女性へプロポーズのタイミングとも言えるが、もう少し様子を見るべきともいえる」「今の職場で安定的に働き続けるのもありだが、転職の誘いに乗って新しい仕事に挑戦する意義もある」――世の中や人生の出来事は簡単に割り切れなく、極めて複雑なことが多い。だから大事なのは、「AもBも」でシナリオを示したとしても、決めるようにロジックを組み立てて結論を出すことでしょ。それこそ、「自分のアタマで考えよう」ってことでしょ。さらに、“すずかん”流に言えば、その際、熟議を経ればベターだ。決断に至る思考プロセスに、客観性をより備えられる。

自分のアタマで考えよう
ちきりん
ダイヤモンド社
2011-10-28




あれ?なんだか、最後はマチョ子に微妙に歩み寄ってしまったような(苦笑)。しかし、最近の彼女の煽りっぷりや雑な論議に対しては、これまでファンだった私の周囲の若い人たちからもドン引きしている評判を耳にする。インフルエンサーとして、自分の言説が「自分のアタマで十分考え切れない若者」たちに及ぼす影響力を自覚していただきたいと思います。

おい、マチョ子、また本の宣伝もしてやったぞ。来年、講談社でトークバトろうぜ
そんじゃーな(~_~)!
新田 哲史
Q branch
広報コンサルタント/コラムニスト
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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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