「人と違うことをする」効用はオンにもオフにも存在する --- 内藤 忍

2013年11月28日 09:06

今週は久しぶりにゆっくりとした生活をしています。仕事の予定が2日間まったく入っておらず、時間に囚われないライフスタイルを楽しむことができました。

夕方から家の近くのガレットのお店でワインを飲んだり、お昼から車でお庭の綺麗な蕎麦のお店を訪ねてみたり。エネルギーを充電することができました。


それにしても、普通の人と少し違った生活パターンを過ごしてみると、気が付くことがあります。それは、多くの人が同じ時間に同じことをすることによって、インフラに大きなムダが生じているということです。

例えば、平日の昼間に買い物に行ったスーパー。店内は本当にガラガラです。駐車場の行列もなく、すんなりと止められ、売り場でもスムースに買い物ができ、レジの行列もなく、あっという間にストレスなく買い物ができました。

平日の夕方に出かけたガレットのお店は、休日になると行列ができる人気店ですが、その日の店内はガラガラ。お店を貸切状態で楽しむことができました。

飲食店であれば、週末の夜や土日の昼間以外は、お客さんの数が激減します。宿泊施設も同じです。

取材で訪問するオーベルジュのほとんどは、休前日になると満室で予約が取れない。それなのに平日夜はガラガラというケースが多いのです。平日は価格を下げているのですが、それでも予約はなかなか埋まりません。平日に休みを取れる人が圧倒的に少ないからだと思います。

会社で仕事をしている人は、休みを取るのが難しいというのが、日本の社会の現状です。しかし、週末やゴールデンウィーク、そしてお盆とお正月になると、一斉に移動を始めるという今の行動パターンは、社会に大きな不利益を与えています。

集中する時期に旅行をしても、込んでいてストレスは溜まるし、サービスはどうしても低下してしまいますし、価格も高いのです。そしてそんなピークに合わせて、インフラが作られているので、閑散期になると設備の稼働が下がり、そのコストがピーク時のお客さんに転嫁されることになるのです。

以前ゴールデンウィークを分散させるというアイディアが提案されたことがありますが、制度変更すると混乱が発生するということで、見送られました。

国全体で仕組みを変えるのではなく、少しずつ自由に休みを取って稼働していないインフラを使う人が増えれば、平準化されて無駄が減っていくことになります。

何より、人が行かない時、人が利用しない時に、出かけるのは、利用する人にとって安くて快適なサービスを受けられるというメリットがあります。

仕事においては「人と違うことをする」ことが差別化のポイントになりますが、遊びも同じように「人と違うことをする」ことによって、満足度を高めることができる。

これからクリスマスの季節。フレンチレストランも12月25日までは大混雑ですが、26日になるとぱったりと客足は減るはずです。タイミングをずらすことによって、より充実したオフの時間を得ることは可能です。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年11月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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