誰もわからない「近未来」の艦隊決戦

2013年12月20日 13:27

旧日本海軍は、世界に先駆けて本格正規空母で構成された空母機動部隊を運用しました。その成果の一つが、真珠湾への奇襲攻撃だった。航空勢力が大艦巨砲主義を打ち負かす、という戦術は、空母以外にもマレー沖で雷爆撃機隊が英国海軍の戦艦と重巡を沈没させた、ということでも結実します。

一方、旧海軍は、艦隊の旗艦はあくまでも長距離砲を多数搭載した戦艦であるべき、という大艦巨砲主義も捨てきれませんでした。その象徴的存在が、大和型の超々弩級戦艦です。日露戦争の日本海海戦の成功体験が大きかったんでしょう。しかし、第二次世界大戦中、戦艦同士による砲撃戦の事例は数えるほどしかありません。旧日本海軍に限らず、ほとんどの戦艦は航空勢力により撃沈されています。

戦後の冷戦下、米国海軍は大型の原子力空母を中心とした機動艦隊を編成し、世界中の海を睥睨します。横須賀を母港にする米海軍太平洋艦隊所属の第七艦隊も主力はニミッツ級の原子力空母ジョージ・ワシントンです。ニミッツ級の最新鋭艦は、2009年に就役したジョージ・H・W・ブッシュであり、現在、米海軍の空母はすべて原子力推進。ニミッツ級空母は現在までに10隻が建造され、ステルス性を備え、航空搭載能力を約2倍に高めた次期フォード級空母が就役する2016年以降まで米海軍の主力を維持する、と考えられています。ちなみに、本国以外に米海軍の母港があるのは横須賀のみです。

ただ、原子力空母に限らず、通常推進でも空母の建造には莫大な費用がかかります。米海軍の最新鋭空母、フォード級になると建造費は研究開発費を含むと80億ドル(約8000億円)以上であり、さらに維持や運用にも年間400億円と言われるようにカネがかかる。ちなみに、海上自衛隊の「あたご」級イージス艦の建造費は約1400億円。さらに、ステルス性を備えた航空機の登場や対艦ミサイル技術の向上、隠密性を高めた潜水艦の存在など、攻撃側の能力が空母にとって脅威になりつつあります。巨大空母は広大なレーダー反射面を敵側へさらけ出す。フォード級でステルス性をつける、とはいえ、その効果は実戦で試してみなければわかりません。

米海軍の空母機動部隊の運用は、70年前、太平洋戦争時のレイテ海戦の成功体験から抜け出ていない、というわけです。緊縮財政で軍事予算を縮小させようとしている米国にとって、空母機動部隊という「贅沢品」をいつまで維持運用できるでしょうか。一方、中国は空母の本格運用へ動き始めている。近未来の艦隊決戦のヒントは唯一、フォークランド紛争の事例があるんだが、エグゾセ対艦ミサイルの威力ばかりが際立っていました。表題の記事は、冷戦が本格的な海戦を経験する前に終わり、現代的な空母同士の艦隊決戦がどんな形で行われるか、まだ誰もわからない、と書いています。

THE DIPLOMAT
Twilight of the Aircraft Carrier?


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アゴラ編集部:石田 雅彦


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