電車の「時間調整」はなぜ起きる

2014年05月08日 00:47

偶然かもしれませんが、先日、連続して都内のJR線で運転遅延による間隔調整に出くわしました。京浜東北線で品川から上野へ向かっていたところ、田町駅で「後続の電車が遅れているため、10分ほど時間調整で停車します。お急ぎのお客様はホーム向かい側の山手線へお乗り換え下さい」とのアナウンスがあり、昼間の時間帯で急いでいたのに各駅停車の山手線に乗り換えざるを得なかった。10分も停まってたら山手線でも上野なら先に着いちゃうな、という判断だったんだが、たて続けに同じようなアクシデントに遭遇したので、ちょっとムッとしてしまいました。


混雑しているホームで電車を待っていると、乗客が殺到するドアとそうでもないドアで差が生じることがあります。階段やエスカレーターなどの位置にもよるんだろうが、乗り降りに時間がかかると特に人身事故が起きているわけでもないのに電車が遅れてしまう。こうしたことが頻発すると、各電車間の運転間隔に乱れが出てきます。東京や大阪などの大都市で短い間隔で運行されている電車の場合、そのまま放置していると乱れが影響し合い、各駅での乗客の乗降数にも不均衡が生じ、さらに遅延が拡大していくことになる。

しかし、各電車の運転手や車掌が、前後の電車の位置を正確に知ることができるわけではありません。そのため、JR東日本には通称「ATOS(アトス、Autonomous decentralized Transport Operation control System)と呼ばれるコンピュータによるリアルタイムの中央制御システムがあります。これは各駅に設置されているATOSシステムと連動した表示器に、時間調整を指示する「延発」表示と発車時間が交互に出て運転士や車掌に知らせてくれる設備。JR西日本になるとこれが「整理」と調整時間になるようで、東西で表示に違いがあるらしい。このATOS、JR東日本によれば、現在、中央線の一部や山手線、京浜東北根岸線、総武線、常磐線などに導入されているようです。

かつて地方のローカル線などに乗ると、駅員と運転士が何やら輪っか状のものを受け渡している光景を見かけたものです。あれは「タブレット」と呼ばれる運行情報交換手段の一種で、単線ですれ違う際、衝突事故などを回避するためのものらしい。同じように、ホーム先端のポストに置かれたタブレットの輪っかを運転士がつかんで情報を受け渡す「タブレット閉塞」という手段もあります。これは単線の本数の少ない路線で有効なものだそうで、もちろん都市圏の過密ダイヤでは危険過ぎる方法です。

連休中の首都圏は、電車のラッシュもなくガラガラでした。でも、今日から再び同じような大混雑の光景に戻っています。旧国鉄時代のことはすでに忘却の彼方で覚えていないんだが、ほとんど遅延などなかった記憶がある。JR西日本では、いわゆる「新快速」の登場で遅延が増えたらしい。いずれにせよ、急いでいるときの「時間調整」は勘弁して欲しいと思いつつ、人身事故じゃないならしょうがないか、とどこか納得させている自分がいました。表題の記事は、できるだけ長く電車に乗っている路線を探すアプリ。世の中、のんびりした時代になりつつあるんでしょうか。

Gigazine
1分で到着可能な場所へ1時間以上かけて遠回りしながら案内する乗換案内アプリ「乗換案内norippa」


Why Syria needs Assad as its president
RT
シリアでは依然としてアサド政権側と反政府勢力が激しい戦いを続けています。この混迷の原因の一つに、反民主的で強権弾圧のアサド政権に対し、シリアの民衆が一定の指示を示していることがある。シリア国民の支持があるので、これだけ国際的に批判されても延命し、ロシアなどの援助もあって反政府勢力からの攻撃を撃退している、というわけです。この記事では、どうしてシリアの民衆がアサドを支持するのか、その理由について書いている。背景にはイスラム諸勢力の勢力争いや対立、イスラエルとの均衡関係などが複雑にからみあっているようです。

Our pets are making me miserable
the guardian
ペットの相談なんだが、読者の人生相談ザ・ガーディアン編、といったところです。ペットのイヌによって、日常生活が乱され、ストレスになっているらしい。一度、飼い始めたら最後まで面倒を見なければならないのがペット。川崎市では、イヌやネコの薬殺数が激減している、といったニュースもありました。ペットより大事にされていない人間は増え続けているようです。

プーチンに小泉純一郎など。ブッシュ元大統領が描いた各国の指導者たちの肖像画
カラパイア
子どものほうのブッシュ前大統領が絵を描く、という話です。こうしたポートフォリオと並べてみると、写真を見ながら描いたんじゃないか、と思うんだが、ヘタな絵ではない。誰にも意外な特技がある、というわけです。しかし、実際にこれだけ多くの各国首脳と会ったことのある人っていうのは珍しいでしょう。それだけで、まあ価値がないこともない。

Scientists challenge FIFA in advance of the 2014 world cup: Save the three-banded armadillo
PHYS.ORG
今年のサッカー、W杯については、開催国ブラジルの治安問題など、ちょっと心配なタネがあるんだが、これはブラジルの環境について書いている記事です。ブラジルに棲息する絶滅危惧種のアルマジロを保護するプロジェクトが進行中らしい。国際的なスポーツ大会が環境破壊につながる、というのは、2020年の東京五輪でもある。カヌーなどの開催場が千葉県船橋市の干潟の環境を壊すのでは、という声もあります。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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