「侮辱に対する処置」要求は不受理! 都議会に自浄能力はないのか --- おときた 駿

アゴラ

ありとあらゆる方向から、ブログの内容へ圧力を受けている私です。これが遺書代わりになるかもしれない。精一杯書くつもりだ(冗談です)。

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今朝(6月20日※編集部注)9時、ご報告通り塩村あやか議員が「処分要求」を公式に提出いたしました。

結論から申し上げますと13時頃、不受理(差し戻し)ということで返って参りました。

その通告文がこちら↓
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やはり、被処分要求議員の記載がない(対象が特定されていない)という理由で、「本日中に補正」が求められる形での差し戻しです。

なぜ、対象議員が特定できていないと受理できないのか?

説明を受けた塩村議員によると、

「これを受理すると懲罰特別委員会が立ち上がり、委員が議員から選出される。
 そこには当然、懲罰対象の議員を含んではいけないが、特定されていない状態だと
 懲罰特別委員会の委員に懲罰対象者の議員が選ばれてしまう可能性があるため

というのが、受理できない理由だそうです。

ほんっとに、いろんな理屈を考えますね…。

専門的な話になりますが、懲罰委員会から対象議員を除斥することは、上程(議会に議案をかけること)できるかどうかの問題であって、受理するかどうかには関係がありません

上程できるかどうかは議長が議会運営委員会に諮問したうえで判断するものですから、いずれにしても受理をして、議会運営委員会の諮問までは手続きを進めなければいけないはずです。

結局、議会としてはどうしても「受理したくない」のでしょう

声紋分析には、3週間から4週間の時間がかかります。事実上、再提出は不可能ですから、議会として受理しないということになります。

たくさんの方が都議会にも意見を届けて下さったようですが、大変残念です。

このまま

「議員が特定されなければ、議会として対処はする気はない」

というのであれば、声紋分析などでの個人特定を行い、その議員個人に対して法的な手段などを検討していくことになります。その場合、民事にまで発展することも考えられます。

議会の中で自浄作業が働かず、議会が司法に頼るとすれば、それはあまりにも恥ずかしいことではないでしょうか?

もう一つの手段である議会運営委員会は、来週の火曜日。そこで議会として適切な判断が下されるよう、引き続き強く働きかけを続けていきます。

なお、みんなの党が(国政の)政党として、声紋分析・議員の特定を行う旨の発表があったようです。(見れなかった)

ネット世論を中心に「犯人捜し」が始まっているようですが、できれば現段階では冷静な対応をお願いできればと思います。

問題をウムヤムにしないために、個人特定が必要であれば正式に調査に動くことになります。しかし、発言者個人を特定してつるし上げ、社会的な制裁を加えることが目的ではありません。

会派の中で声紋調査の下調べをしているのは実は私ですけども、法的な根拠として使えるレベルの「声紋照会」を鑑定機関に依頼するとなれば、上述のように3週間~4週間の時間がかかると言われています。

ネットで言われているように、「今の技術なら声紋照会は簡単」というものではないようです。

すでに発言者と「憶測」されている議員さんの元に問い合わせなどが相次いでいるようです。濡れ衣であったとすれば議員さんには大変迷惑がかかりますし、感情論で叩いているとの批判を免れません。

厳格に対処するために、段階を踏んできっちりと、冷静に動いていきます。この社会問題を特定個人の問題に矮小化させないためにも、ぜひご協力をお願いできれば幸いです。

それにしても、冒頭にも書きましたが、一部のマスコミさんは本当に怖いですね!(マスコミだけじゃないけど)

「めぼしがついている議員を個人名で教えてください」
「もう実は、わかっているんでしょう?」

という質問を100回くらい受けてまして、わからないし答えられないと伝えていたところ、ある媒体などは

「そういう態度なら、あなたのスキャンダルも何か書きますよ?」

というくらいの圧力をかけてきました。もう、仁義なき世界すぎる…。

私は自分自身の言葉で、屈することなく発信を続けていきます。

蛇足ですが、こういう情報発信を続けていると、

「そんなことより、本義の仕事をしろ」

というご指摘をたくさんいただきます。やってます、やってるんです!!

ただ、どうしてもメディアを含む情報発信に偏りが出ますので、「都議会はこんなことばかりやってる」と思われがちです。ほとんどの議員は委員会や質問調査などに勤しんでいることをご理解くださいませ。

週末は、新しい動きはない…と思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は都議会議員、おときた駿氏のブログ2014年6月20日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださったおときた氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。