タイの政局混乱は、投資のリスク? それともオポチュニティ? --- 内藤 忍

アゴラ

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日本で報道されるタイのニュースと言えば、今はクーデターとそれに伴う混乱の報道ばかりです。日本人で観光でバンコックに行く人は激減しているようです。しかし、現地の事情は日本で報道されているのとは随分違うようです。


今週後半から、バングラデシュのスタディ・ツアーに出かけるのですが、フライトがバンコック経由なので、急遽、バンコックの不動産も途中下車して視察することにしました。日本では、何だか危険なエリアのように報道されていますが、実際には特別な日の特別なエリア以外は安全だと聞いていますし、ホテルに入れば問題はありません。

しかも、観光客が減っているせいか、ホテルはガラガラ。予約も格安にかつスムースに予約できました。バンコックは今、バリューです。

せっかくのチャンスなので、普段は予約がなかなか取れないレストランも、行ってみることにしました。写真のSirocco(シロッコ)は世界で最も高いところにあるオープンエアのレストランです。私は高所恐怖症なので、果たして食事を落ち着いて美味しく食べられるか自信が無いのですが、予約が取れたので、チャレンジしてみます。

他にも、バンコックには、世界のベスト50の13位に選ばれた有名なレストランもあります。こちらも普段は予約が取れないらしいのですが、今なら意外に簡単に取れてしまいそうです。

不動産投資に関しても、同じことが言えます。タイの政治体制に対する懸念から、投資家の腰が引けて、海外からの投資家のマインドは冷え込んでいる可能性があります。現地に行ってみないとわかりませんが、物件の価格や需要に今回の政治混乱の影響がないかどうか確認してみようと思います。

タイの不動産投資に関して言えば、もし長期的に国内の混乱が続くのであれば、経済成長の鈍化やタイに進出している企業の他国への流出など、影響は小さくないと言えます。しかし、過去の歴史を振り返れば、クーデターを含めタイの政治的混乱は珍しいことではなく、そのような中でも着実な経済成長を続けてきました。

投資に大切な要素の1つは、「脱・横並び」です。みんなが買うから買う。みんなが怖がっているから一緒になって怖がる。このような他の人の後を付いていくような投資スタイルでは、いつまで経っても成果は出ません。人の半歩遅れた投資をしていることになるからです。

必要なのは「人の半歩先をいく投資」です。

市場が悲観的になっている時、将来を見据えて先手を打つことができれば、逆バリによって、リスクの中から大きな収益のオポチュニティ(機会)を狙うことができます。

バンコック現地では、これから販売を開始する物件を視察してくる予定です。こちらに関しては、7月27日(日)の午後に、各国のスペシャリストとコラボレーションして「タイ、カンボジア、フィリピン3か国投資セミナー」を開催しますが、その中でご紹介する予定です。こちらのセミナーは「資産デザイン研究所メール」で先行募集の予定ですので、ご興味ある方は是非ご参加ください。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年6月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。