ネット上に散見されるアンチ口コミの「狭量さ」とは

2014年07月12日 16:19

インターネット上のブログやSNSなど、個人が自在に自分の意見や感想などを表明できるようになり、匿名の巨大掲示板などを含めれば、ほとんどの人が「いっぱしの評論家」になれるようになっています。当方も人のことは言えた義理じゃないんだが、サッカーワールドカップや日本代表についてもサッカーには素人と思われる人物が「自分の考え」を表明し、百家争鳴どころではない状況になっているのはご愛敬でしょう。


こうした個人の意見表明は、家電商品や飲食店などのランキングサイトの書き込みにも盛んにみられます。これは、ユーザーや客の体験を評価やコメントなどで紹介する、いわゆる「口コミ」メディアにもなっている。「口コミ」の動機は、自分の体験や評価を広く自分以外の人間にも「共有」してもらい、いい製品や店をお勧めし、あるいは同じ過ちを冒してもらいたくない、という「善意」の利他的行動が主だと思います。

しかし、これはインターネット上などの不特定多数を対象にした「口コミ」のことであり、ごく身近な知人には「本当にいいものを実は紹介したくない」という狭量な気持ちが人に生まれることもよくあるようです。たとえば、効果てきめんの基礎化粧品。女性の場合、周囲の人が自分よりキレイになってもらうのは困る、という潜在意識が働き、あまり進んでは紹介したくないという本音もある、と聴いたことがあります。

飲食店などにも「本当にいい店を実は紹介したくない」という狭量な動機が起きることがあるようで、当方も最近、そうした体験をしました。アゴラの近所に居心地のいい居酒屋があるんだが、ツマミも安くて美味いし、雰囲気もいい。てっきり「食べログ」などで紹介されているものと思いきや、その店について書かれた情報はネット上にほとんどありません。

その店は検索サイトの奥底、10ページ目くらいに飲み系ブロガーがチラホラと書き込んでいるのが散見される程度です。しかし、いつ行っても近所のサラリーマンが集まって繁盛し、予約しないと入れないことも少なくない。もちろん単に「食べログ」系の客が来ないだけかもしれないんだが、自分が通ってると「ここはやはりあまりやたらな人には教えたくない店なのかもしれない」と考えたりします。店側もはやってるんだから「ぐるなび」などに登録し、あえてネット上へ情報を出そうとも思わないんでしょう。

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その店では、中に入れた焼酎までキンキンに凍ったジョッキが出てくる。そこにホッピーをおもむろに注ぎ入れる。お総菜風のつまみは三点で500円。

飲食系のレビューサイトでは一頃、やらせ問題が燃え上がったことがありました。また、客が自由に書き込むことのできることで間違った情報を紹介されたり、理不尽なネガティブ情報を広められたりして裁判沙汰になってこともあります。Amazonのレビューで同じような問題が起きたのも記憶に新しいところです。

当方は、美味いカレー屋とかラーメン屋などの飲食店や飲み屋などをネット上でけっこうな頻度で渉猟するんだが、ランキングサイトの数値はあまり信用しません。点数評価では母数が重要なのに一見してわからないことも多い。二人しか評価せず、その一人が低い点数なら上位には上がってこないこともありがちです。

また「ぐるなび」などのシステムは、飲食店の広告なので単なるカタログの域を出ていません。やはり、自分で実際に足を運び、食べたり飲んだり、サービスを受けたりして評価せざるを得ない。ただ、ネット上のランキングサイトやカタログには、どこに足を運ぶべきかの「ヒント」はあります。

ネット上の情報は、確かに手軽で便利です。しかし、それをどう活用し、どこまで信用するのかは使う側のリテラシーにかかっている。店側も拡大を視野に入れた儲けるビジネスモデルなら、積極的にネット上などへ情報を拡散させたいでしょう。しかし、そう考えていない店も多い。レビューサイトから送られてきた「認定ステッカー」を店側が捨て、その画像をネット上で紹介する行為は、その背景に様々な事情が見え隠れして興味深いんだが、何やら象徴的な出来事のような気がします。

飲食に限って言えば、ネット上の情報は、単に儲けだけ考えた店とそうでない店を峻別する目印になるのかもしれません。当方が通っている居酒屋のように、メディアやネット上に出てこない情報にこそ価値があるのも一面の真実でしょう。うっかりネット上にはあらゆる情報がある、と考えがちなんだが、必ずしもそうではない、と常に身構えておくのもリテラシーなのかもしれません。

ZiNGER HOLE
「食べログ 話題のお店」ステッカーを「余計なお世話」とゴミ箱へ  店主の思い切った行動がネットで喝采


空港の保安検査強化へ、新型爆弾開発の情報 米当局
CNN
セキュリティのレベルが変更されるたびに空港の保安検査場の列が長くなります。日本国内便ではそう不便じゃないんだが、北米内ではフライトスケジュールのかなり早い時間に空港に着いていないと不安、という状態。イスラム系テロ組織の「新型爆弾」については、定期的にアップデートがなされるらしく、2012年には下着と一体化した爆弾、2013年には新たな液体爆弾、最近でも表題記事とは別のスマホ型爆弾、といった情報が出ては消えています。また、海外から米国への直行便の保安検査場では、携帯電子端末の電源を入れて本当に機能するものかどうか要求されるようになり、その結果、電池切れで起動できない端末の機内持ち込みが許可されなくなる可能性もある。今回のものは、爆発物の材料を米国内へ運び入れるためのものらしい。米国に対するテロ攻撃が再び激化する予兆なんでしょうか。

Sex Addiction and Drug Addiction Linked in the Brain
livescience
「セックス依存症」と「薬物中毒」の関係は、研究者らの間でずっと議論されてきた問題のようです。英国ケンブリッジ大学の研究によれば、性的なビデオなどを被験者に見せ、MRIで脳の活動状態を調べてみた結果、それは薬物中毒のものとの強い関連性が疑われたらしい。依存性や中毒性のある我々の行動は、どれもどこかで深くつながっているんでしょうか。

「オルセー美術館展」
弐代目・青い日記帳
このブログ冒頭にも書かれているんだが、莫大な収蔵を誇る西洋絵画の美術館は世界に少なくありません。その収蔵作品の全てが日本に貸し出されるわけじゃない。「オルセー美術館」にしても「ルーブル美術館」にしても「エルミタージュ美術館」にしても「メトロポリタン美術館」にしても、日本には一部しかやってこない。しかし、日本で開催される際には決まって「なんとか美術館展」と詐欺まがいのタイトルで観覧客を「釣ってる」わけです。ただ、膨大な作品群を「これでもか」と見せられてもお腹いっぱい。どの「なんとか美術館展」も「目玉」があるわけで、「印象派の誕生」と銘打たれた今回のはやはりマネの「笛を吹く少年」でしょうか。
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「オルセー美術館展 印象派の誕生 ─描くことの自由─」
2014年7月9日(水)~10月20日(月)。休館日は毎週火曜日。ただし、8月12日(火)、9月23日(火・祝)、10月14日(火)は開館、9月24日(水)は休館。開館時間は10時~18時(金曜日は20時まで)。8月16日(土)以降の毎週土曜日および10月12日(日)以降は毎日20:00まで。入場は閉館の30分前まで。会場:国立新美術館 企画展示室2E。主催:国立新美術館、オルセー美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網。後援:外務省、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、J-WAVE。特別協賛:キヤノン、第一生命。協賛:エールフランス航空、花王、清水建設、損保ジャパン・日本興亜損保、大日本印刷、大和ハウス工業、トヨタ自動車、みずほ銀行、三井物産。協力:ピー・シー・エー。

Being A Good Mother Means Sometimes Buying Your Kid A Vagina Cake When They Lie
UPWORTHY
当方、男性なのでこのへんの「妙」というのは実感わきません。日本でも女子が初潮を迎えると赤飯を炊いたりし、それがある種のシグナルになる、という村落共同体の風習などもあったらしい。洋の東西を問わず、女子が初めて月経を迎える、というのはショッキングなできごとでしょう。突然、自分の股間から出血すれば、そりゃ驚く。なんの性知識も教えられていなければ、驚天動地の話なんじゃないかと思います。米国では当然、赤飯など炊かず「First Moon Party」をするらしい。この動画はかなり笑えるんだが、性の奥深さや神秘について考えさせられる。子役の女の子がかなりキュートです。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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