「負の感情」がバズるネット界において、政治家はどうすべきか --- おときた 駿

2014年07月23日 12:24

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本日は告知通り、ネット選挙フォーラムにゲストとして登壇させていただきました。

ネット選挙フォーラム2014

「有権者を引き込むネット選挙とは?~ネットでバズるコンテンツと空気感~」

ということで、話の内容は多岐に渡ったのですが、その中から一部をご紹介させていただきたいと思います。

バズる(Buzzる)」とは、ネットスラングで「拡散する」「話題になる」「流行する」といった意味です。


ちょっとしたことでも火がついて情報が広がっていくネット界においては、私のように高い知名度を持っていなくても、うまく「バズらせる」ことができれば、自分の影響力以上に多くの人にブログやTwitterを見てもらうことが可能です。

ところがこの「バズる」ネタというのは、残念なことに困った特色があります。

「バズる話題は、ポジティブなものとネガティブなもの、どちらが多いですか?」

という司会(松田馨さん)の質問に対して、登壇者3名全員の統一見解は

「ネガティブなもの」

でした。そうです、率直に言ってネットの世界には負の感情が渦巻いており、負の話題こそがバズる最大の要因なのです。

心理的・学術的な理由はよくわかりませんけれども、匿名性の高いネット界(特にTwitter)においては、負の感情が蔓延しやすいということは明確に言えると思います。

「許せない」「ありえない」「謝罪しろ」
「説明しろ」「バカだ」「アホだ」etc, etc…

今日もネット上には、他人に罵声を浴びせる言葉が後を絶ちません。実際、私もブログの記事がバズる度に色々なご意見がメールやリプライできまして、

「いつも温かいご声援、ありがとうございます!」

とか書きながら、好意的な内容をリツイートしたりするんですけれど、実際はその三倍くらい批判的な意見が(辛辣な表現で)飛んできます(苦笑)。

9割とまで行かなくても、実感では7・8割以上が負の反応です。まあ「オマエの言論レベルが低いからだろ」と言われればそれまでですが…。

ところが表だってネットというのは、政治家にとって

「双方向性があり、対話ができる理想のツール」
「ネットによる情報発信で、政治が変わる!」

とか言われているわけです。それも一側面ではあるものの、やはり理想に過ぎないことは確かで、実際ネットの中は本当にドロドロしている、という事実は共有されるべきです。

というのも、ネット発信を積極的に始めようと思っていた若手・中堅の政治家さんたちが、そのような理想に燃えて始めたものの、

「何を言っても批判しかされないので、嫌になってやめてしまった」

という例を、私は何人か見てきたからです。これは、政治家・有権者双方にとって、本当に勿体ないことだと思います。

閉鎖性の驚くほど高い政界において、政治家個人の情報発信はとても貴重です。ただし、それに対するネット界の反応は残念ながら、好意的なものばかりではないのが事実です。

こうした「ネットの特性」というのは簡単に変えられるものではありませんから、発信する政治家たちが、

「まあ、こんなもんだよな…」

と最初から自覚と覚悟を持って臨まなければいけませんし、政治家のネット活用やネット選挙を推進する人々も、その事実を広く周知徹底するべきではないでしょうか。

そして情報発信をする政治家側は、ネットの特性をよく理解し、批判に対する耐性やスルースキルを身に着けるのはもちろんのこと、自分自身が発信する情報こそなおさら、

「批判だけでは終わらない」

ことを意識することが大切だと思います。例えば私は先日、例の野々村竜太郎議員のことを記事にさせていただきましたが、政務活動費の問題点や改善策(情報公開)もセットで提案させてもらったつもりです。

結論すれば、ネット上で「バズる」とは、単に批判される(炎上される)ことではなく、

「賛否含めて、様々な議論巻き起こること」

ですから、政治家は批判を恐れず、そうした「バズ」のきっかけとなる情報発信を心掛けるべきではないでしょうか。

…とまあ、そんなことを考えながら、今日のフォーラムでもお話しさせていただきましたし、また私はこれからも情報発信を続けていきたいと思います。

私自身も、自分を見つめなおす貴重な機会となりました。イベント関係者の皆さま、そしてご来場者の皆さま、本当にありがとうございました!

思ったより長くなってしまった。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は都議会議員、おときた駿氏のブログ2014年7月23日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださったおときた氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。

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