スマホ価格はいくらまで下がるか --- 岡本 裕明

2014年09月02日 09:17

ヨドバシカメラがスマホを携帯代金込みで月979円から提供するそうです。音声(電話機能)はソフトを使うなどかなり制約は多いようですが、この金額は驚きかもしれません。

実は私も格安スマホ、持っています。海外在住でたまにしか日本に行かないような場合でも「携帯がないと生きていけない社会」となった日本では必需品です。しかし、ほとんど日本にいないのに月々7000円も払うのもばかばかしいし、ガラケーを今さら使いたいとも思いません。SIMフリーであれば対応もできますが、私のカナダの携帯そのものがSIMロックがかかっていますからどうにもならないのであります。

では、格安スマホを買った感想を、と言われれば「非常に助かる」と申し上げておきましょう。


スマホはスマホ本体の料金とSIMの部分(音声とデータ通信)の二段階構成になっています。格安も同じです。そして格安のスマホですから格安のスマホ本体を組み合わせるのが流儀であり、中国製がその市場を占めていると思います。中国製ですから割引率も高く、契約期間中の割賦払でも一括でも変わらないので私は一括購入しました。これが16,000円。あとは通信と音声のサービスが入ったSIMが月々1600円程度払うだけ。使用した感じはサクサク動きます。ライトユーザーには全然問題ないし、音声のクオリティも悪くありません。

私はたまにしか使わないけれど固定の携帯番号が欲しかったことが格安スマホにした理由です。ちなみに手続きも難しいと言われていましたが、家電量販店の店舗で全部プロセスしてもらいましたので2時間後にはゲットできました。ネットでやると開通するのに1週間とか10日かかるようですが、店頭でやるに越したことはありません(できる店はかなり絞られていますから事前に調べていった方がよいでしょう)。

さて、通常のスマホのプランですと月々7000円程度を払っているとされている中で1000円を切るプランが出たというのは驚きの一言ですが、私は今後、これが主流になってくるとみています。

実はこの一連の流れが証券自由化に伴うネット証券の台頭、そして激しい価格競争で業界の地図そのものが塗り替わったことと重なって見えるのです。それまでは四大証券会社が台頭し、取引手数料は一律でありました。ところが1999年の自由化とネット社会の到来とともに個人がネットを通じて株式を売買する時代となり、その手数料は10分の1以下に下がったとされています。ではそれまでの4大証券はどうなったか言えば山一が無くなり、日興が住友グループに、野村と大和は変わらずですが、ビジネスの内容そのものが大きく変貌し、個人向けのネット証券と大手の立ち位置、住処が分かれたとも言えます。

この流れが携帯業界にも当てはまるなら格安が当たり前の時代が到来し、通話料は定額制が普通となるのも時間の問題と思っています。では、大手はどう生き残るかといえばスマホという無限の発展の可能性を秘めたディバイスをベースに新たなるネットワークビジネスの一部として位置づけ、顧客流出に歯止めをかけていくことになるかと思います。

勿論、日本の方は中国製のスマホは嫌だ、という方も多いかもしれません。でも考えてみれば皆さんの着ている服でメイドインチャイナのものがないことはありえません。つまり、なんだかんだ言いながら本当は身に着けているのが現状であり、格安スマホも割り切ってしまえばどうということはありません。勿論、「バイジャパニーズ主義」もありますのでそこは皆さんが自分のお財布と相談しながらメリハリをつけて日本を応援するということではないかと思います。

スマホの価格革命は10分の1が一つの目安だと思います。そのあたりまで行くと安いけれどダメな部分が目立ち始め、クオリティの良いものにシフトするという波を何度か経験しながら落ち着きどころを探すということでしょうか? 私が妥当と思う月々の金額はシニア向けで1500円、一般向けで3000円以下が購買意欲と品質のバランスを保つ心理的な一つの目安ラインではないかと思います。

今日はこのぐらいにしておきましょう。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2014年9月1日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった岡本氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方は外から見る日本、見られる日本人をご覧ください。

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