OECDが強気の経済見通し

アゴラ編集部

経済協力開発機構(OECD)が9月15日に声明を出し、欧州中央銀行に対し、より積極的な量的緩和政策を果たすよう求めています。これは、主要先進国の経済成長率に対するOECDの予想が、EU諸国と日本で下方修正されたことが大きく影響しているようで、ユーロ圏のデフレリスクをかなり警戒しているらしい。


OECDの分析では、日本は雇用状況の改善により、2014年の下半期に力強く回復するそうなんだが、表題の記事によれば、OECDは日銀に対しても円をもっとたくさん刷るように働きかけているそうです。OECDの予想では、2014年における日本の成長率が1.2%と見込んでいたものを0.9%へ下方修正し、2015年も1.3%の予想を1.1%に引き下げました。どうも雇用状況の改善で経済が回復する、という予想と違う話になっているようなんだが、OECDはやはり日本の経済低迷は消費増税の影響が大きい、と分析しているようです。

日銀本店

世界的には、ウクライナや中東の情勢、スコットランドの独立問題など、地政学的なリスクが顕在化しているとし、米国の金融政策の影響が再び新興国へ打撃を与える危険性があるものの、全体として世界経済は上向きつつある、と強気の見通しをしています。しかし、内容が錯綜状態なんだが、大丈夫でしょうか。

THE DIPLOMAT
Bank of Japan Urged to Print More Money


Germany wants Google’s search engine formula
RT
EUがGoogleに対し、一種の独占禁止法で規制しようとしているんだが、ドイツはGoogleに検索エンジンの技術情報を開示せよ、と迫っているようです。EU主要国とGoogleは、いわゆる「忘れられる権利」などでここんところ角を突き合わせています。これもGoogleに対する攻勢というわけで、現在、国家や政府とグローバルなIT企業がしのぎを削る戦いを繰り広げている真っ最中です。

PCレスでフィルムをデジタル化できるフィルムスキャナ
ギズモード・ジャパン
昔、アナログカメラで撮ったフィルムが、押し入れやロッカーの中に大量に保存されている人って多いんじゃないかと思います。プリント済みでもなかなか捨てられないのが、現像したフィルム。この記事で紹介されているフィルムスキャナ、以前はすごく高価な機器だったんだが、こんなに手頃になったんですね。SDカード経由でDVDなんかに保存してもいい。欲しくなりました。
00001

米国で通話・ネットし放題! 「アメリカ放題」開始
ソフトバンクモバイル
これって案外、孫さんが最も重宝するサービスなのかもしれません。何しろ、海外向け通話はこれまでソフトバンクが最も高いと言われていたわけで、Skypeなどもあり、いったい誰得と揶揄されつつ、やはり米国と安く通話したり現地で料金を気にせずデータをやりとりできるのは便利です。しかしこの「放題」という名前、妙に気になります。

South Korea Arrests American Reportedly Trying To Swim To North Korea
BUSINESS INSIDER
韓国から北朝鮮へ泳いで渡ろうとした米国人が、韓国の海兵隊に捕まった、という記事です。年齢は20代後半から30代前半らしい。金正恩に会いに行こうとしていたそうです。北朝鮮への米国人の渡航は制限されているんだが、マシュー・ミラーという米国人が北朝鮮へノービザで入国し、重労働6年の刑を言い渡されています。また、この9月には韓国人の男性が、北朝鮮へ入ろうとして韓国兵士に射殺されたらしい。物好きな人たちもいたもんです。


アゴラ編集部:石田 雅彦