低投票率や組織票の中、勝ち上がった議員達の素晴らしき活動実績

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あいにくとこちらは雨ですが…。
これより、まずはドイツ・ベルリンに入ります。

さて、まだ本格的な視察が始まっていないので、本日は統一地方選挙後半の全体的な雑感について私見を述べようかと。

※統一地方選挙前半については所感はコチラ↓
消えた「変化」への期待…20代新人候補たちに、謝罪と心からのエールを。
http://otokitashun.com/blog/daily/7067/

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若手・新人・無所属に大変厳しかった前半に比べて、統一地方選挙後半の結果には比較的ポジティブな感想を持ちました。

たしかに4年前の「第三局」ブームで当選した元みんなの党の一期生議員たちの多くは涙を飲みましたが、その中でも

・定期的な駅頭(街頭活動)を行っている
・タウンミーティング等の報告会を頻繁に開催している
・そしてその情報をSNSなどでマメに発信している

議員さんたちは、概ね議席を確保している印象があります。

例えば50議席に対して80名が立候補した某巨大選挙区において、元みんな→無所属の立場で挑戦した方は、毎週の駅立ちを欠かさず、月1回から2回のタウンミーティングを地道に積み重ねていました。

そしてそれらの活動報告はきちんとSNSに更新され、派手ではないものの頻繁に更新されるブログには政策提言・議会報告がきっちりと記載されています。

いわゆる「後援会」などの地べた組織を持たず、もちろん看板(知名度)も鞄(金)もないままの二期目の挑戦でありましたが、きっちりと厳しい戦いを勝ち抜いて議席を確保されました。

彼以外にもこうした例は多く見られまして、私の結論としては

都道府県・政令市議会選挙では厳しいとしても、大選挙区制度の区市町村レベルの選挙においてはきちんとした活動と情報発信を行った議員は当選できる!

というものです。
有権者のわずか数%の信託を受ければ当選できる大選挙区制度に賛否はありますが、地道な活動で数千票は確実に確保できるのです。

特に重要なのは後者の情報発信で、有権者側に対する活動にあまり熱心ではなく、

「誰よりも議会活動を真面目にやってきた」
「政策ならば誰にも負けない」

という議員の多くが落選されています。
残念ながら、知られなければどんな素晴らしい活動も有権者にとってはないと同じ事です。

特に実績の見えづらい地方議会で、与党会派でもない少数会派の議員であるとすればなおさら、自分の活動や主張は駅頭や報告会、SNS・ブログ等で発信し続ける必要があるでしょう。

…まあ、一歩間違えば「アレオレ詐欺」になるわけですが。。

実際のところ、機関誌やSNSによる発信が手元に届かなければ、同業者である私にすら、その方が本当に「政策通」なのかどうかわからないというのが正直なところなのです。

議会活動だけでなく、有権者側への情報発信と啓蒙活動も議員としての大切な役割の一つであり、そしてそれを怠らない議員にはしっかりとした結果がついてくる…。

組織票に頼らなくても、夏祭りでお金を置いて来なくても、「まっとうな」議員活動だけで当選できる人はできるのです。

繰り返しになりますが、これが証明された今回の結果は自分にとって非常にポジティブで示唆深いものがありました。
結果を出した人がいる以上、低投票率や組織票は言い訳にはできないと思います。

前述のように中選挙区制である都道府県議会や政令指定都市の選挙とはまた異なる部分もありますが、私自身もこの結果を自分への戒めとして受け止め、今後の活動をより一層気を引き締めて続けていきたいと思う次第です。

そして明日は、ドイツから更新予定!(何のテレビ番組?)。
ソーセージやビールも楽しみですが、しっかり視察をしてきますよー。
それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。

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