誰を信じて資産運用の方法を決めれば良いのか? --- 内藤 忍

2015年07月10日 16:03

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PHPが発行するビジネス誌「THE21」に資産運用の方法についてのコメントが掲載されています。同じ誌面に2人の専門家(山崎元さん、岩崎日出俊さん)も登場していますが、個別株、投資信託、外貨とそれぞれの投資のスタイルは随分違うようです。

例えば、株式投資に関して、私は個人投資家が市場平均(インデックス)を上回る銘柄を見つけるのは簡単ではないという意見です。山崎さんはPERと利益予想の変化で銘柄選択を薦め、岩崎さんは株価が10倍、100倍になる銘柄を「世界的にビジネスを展開している企業」から選ぶべきだと説いています。

投資信託やETFは、私はeMAXISやSMTといったインデックスシリーズを活用することを提案。山崎さんも概ね同意見のようですが、岩崎さんはなんとダウ平均に連動したETFを買うべきとし、非上場の投資信託はおススメできないとしています。

外貨投資になると、3者の主張はさらに異なります。私は円高か円安かわからなければ資産の半分は通貨分散して外貨を持つのが基本という立場ですが、山崎さんは外貨を使う人でなければ外貨は保有する必要がないと、正反対の意見です。日本株を買うことで円安リスクはカバーできるというのが、その根拠のようです。岩崎さんは、外貨は米ドルの一択という立場です。ダウ平均のETFに投資することで、値上がり、分配金、為替差益の3つを狙えるとしています。

この記事を見て思ったことは、資産運用の具体的な方法については、専門家の間でも意見がかなり食い違っているということです。

私は外貨投資はやるべきですが、日本株の個別銘柄選択はやってもあまり報われないと思っています。また、投資をはじめるのであれば、低コストのインデックスファンドをネット証券経由で購入するのがベストと思っています。日本株だけではなく、日本債券、外国株、外国債券、REITといった様々な資産に少額で分散投資できるからです。

どの方法が良い結果をもたらすのかは、マーケット次第ということができますが、問題はリスクが顕在化した時の資産全体のダメージです。

資産運用については、自分自身の資産でやっている投資手法の中で良いと思うものを人に伝えるというのが、最も誠実なアドバイスではないかと思っています。少なくとも、「同じ船に乗る」ことによってリスクを取っていることになるからです。

私が書籍やセミナー、今回のような雑誌の取材でコメントしているのは、自分自身の投資体験に基づくものです。それが唯一の正解とは思っていませんが、「人にはすすめるが自分はやらない」人よりは信頼してもらえるのではないかと思っています。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年7月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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