政治家の日本語力Ⅱ

2015年09月22日 10:09

小生のブログから「政治家の日本語力」に関するものを抜粋したものです。

2013年1月5日
福島瑞穂さんのツイートによれば、お正月テレビ・ドラマ「百虎隊」をご覧になったそうである。ネットではどうしたら「白虎隊」が「百虎隊」に誤変換又は誤入力されるのか諸説飛び交っているが、私の説:福島さんは「ひゃっこたい」と間違って記憶していた。そうだとすればこれも国会議員の日本語力と日本歴史のレベルを示す好例と言えるかもしれない。福島さんはこれが「白虎、青龍、朱雀、玄武」に由来するのもご存じないのだろう。
凋落の一途をたどる社民党の党首(当時)として、あのドラマは身につまされたことであろう。

菅直人さんの例は日本語力の問題というより政治家としての資質の問題。
2012年10月27日
今日の日経に菅直人さんの幻冬舎新書の広告が載っている。書名は長いので省略。福島原発事故への自らの対応を語ったもの。この本を買う気は毛頭ないが広告文の中に気になる一節があったので取り上げる。

私は日本沈没を想像せざるを得なかった。戒厳令も覚悟した。以上引用

戒厳令を布くとは「憲法の人権規定を一部停止し軍隊に治安維持の全権を委ねること」を云う。日本では明治15年の太政官布告で定められたが、現行憲法制定に伴い昭和22年に廃止された。関東大震災の際戒厳令下で無法な朝鮮人虐殺が横行したことも影響したかもしれない。
戦前戒厳令が施行されたのは三度ある。日露講和条約に反対する日比谷焼き討ち事件、関東大震災、二・二六事件

戒厳令に相当する英語はmartial law 、martialは「軍隊の」という意味。そもそも現行憲法は軍隊の存在を認めないから戒厳令はあり得ない。菅さんもせめて英語原語を知っていればこんな間違いをしなくてもすんだものを。それとも法的根拠なしに自衛隊を使って「戒厳令」を施行するつもりだったのだろうか。
戒厳令がないことも、いわゆる有事立法や非常事態法が必要とされる背景の一つ。長く国会議員を務めながら彼にはこうした問題意識はなかったものと見える。 菅さんは「敗軍の将兵を語らず」の箴言も知らないのだろう。

「戒厳令」という制度がないことを知らなくても総理大臣になれる日本は何と平和な国であることか。この間違いに気が付かない編集者もどうかしている。
2012年11月28日
先日当ブログで菅直人前首相の新書に関して「菅さんは日本に戒厳令がないこと知らない」と書いた。今日書店でこの本を手にとり帯文を見たら「戒厳令に近い強権の発動を考えた」となっていた。これなら問題はない。誰かに指摘されて書き換えたのだろうか。だが「戒厳令に近い強権の発動」って何だろう。

鳩山さんが首相を辞める直前ブログで「級長鳩山由紀夫君の通知表」を書いた。以下はそのうち国語の評点
2010年6月1日
評点1
理由
朝三暮四」と「朝令暮改」を混同した。
腹案」の意味を知らない。
「小沢一郎君に進言した(進言は部下が上司に意見を述べる場合。この場合「助言」でなければならない)」、「小沢さんが申された(「申す」は謙譲語で「される」は尊敬語だから併用は不可)」など言葉の誤用が目立つ。
耳障りな「~させていただく」を乱用する。  

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