労働時間を減らし、収入アップするための7つの方法 --- 内藤 忍

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1年前に書いていたメールマガジンを見て気が付いたのですが、当時と比べ、生産性が急激に上がったように思います。生産性とは、ここでは収入を労働時間で割った「時給」と定義しています。

労働時間は減っているのに、収入は逆に向上している。そんな、仕事の生産性向上を実現するためにどんなことをしてきたか。振り返ってみるといくつかのポイントがあります。

1.得意分野に特化する
自分の得意なことに徹底的にこだわり、深堀する。一方で専門ではないことや、苦手なことからはできるだけ距離を置いて近づかないようにする。例えば私の専門は金融ですが、「株主優待」「節約術」「家計簿」といったことは、自分がやったこともなく興味もないので苦手分野として他の人にお任せするようにしています。

2.優秀でやる気のある、いい人たちと付き合う
良いメンバーに囲まれて、楽しく前向きに仕事をすることは生産性を高めてくれます。SHINOBY`S BAR 銀座のスタッフ、サポートメンバー、セミナーや講演、フェアを一緒に進めているメンバーは本当に仕事を気持ち良く進めることができる優秀な人ばかり。また、貴重なアドバイスを提供してくれるメンターを持つ。これらすべてが、生産性向上の助けになっています。

3.ミーティングは極力やらない
会社での仕事には、毎週決まった時間に「打ち合わせ」と称するミーティングがありました。午前中の貴重な時間に、同じチームのメンバー全員が何時間も部屋に集まる。意味のあるミーティングはやりますが、ルーティンで何となくやっているミーティングは生産性低下の大きな原因だと思います。

4.先入観を持たず、何でもやってみる
興味を持つことがあったら、まずその分野の専門家に会って話を聞いて、取り敢えず何かアクションを起こしてみることです。そんな積極的なアクションから、思っても見ない展開が生まれ、大きなビジネスチャンスに広がるという経験を何回もしてきました。先入観で決めつけてしまうと、そんなチャンスが逃げていってしまいます。

5.間違っていると思ったらすぐに方針転換する
間違っている方向にどれだけ努力しても、結果は出ません。もし北海道に行くのに、沖縄に向かって泳いでいたら、どれだけ頑張っても到着できません。結果が出なければ収益にならず、利益は出ないから時給も上がりません。間違っていると思ったら、すぐに方針転換。意思決定が柔軟にできる体制になっていないと、いつまでも無駄な努力をすることになり、結果が出なければモチベーションも落ちていきます。

6.時給を常に意識する
生産性を向上させるという意識を常に持つには、時給の概念から考える習慣が有効だと思います。例えば、年収500万円で年間2000時間働いている人は時給2500円ということになります。2時間のミーティングをするなら、5000円の価値があるかどうかを考えてみる。日帰り出張を10時間かけてするなら25,000円の価値があるかを考えてみる。時給思考は、仕事の優先順位を決める1つの判断基準になると思います。

7.お金に働いてもらう
仕事をするのは人だけではありません。お金に働いてもらえば、自動的に収入を稼いでくれます。日本国内、先進国、新興国に投資したお金が、毎月チャリンチャリンと(音はたてませんが)戻ってきます。お金を活用することで、1人で稼ぐよりも時間にレバレッジをかけることができるのです。

会社に勤めている時は、上記のようなことをしようと思っても、現実には難しいことが多くありました。自分が苦手な仕事もやらなければいけないし、仕事のメンバーは自分で選べないし、ミーティングだらけで、方針転換も時間がかかり、日中は会社にいなければならないので時給など気にすることもありませんでした。

そう考えると、生産性を向上させる私の方法は、自分で仕事をしている人にしか通用しないつぶしの効かない方法なのかもしれません。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年10月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。