日本の“早すぎるクリスマス”が世界に疑問視される --- 松田 公太

2015年11月03日 15:00

昨夜0時過ぎ、帰宅してTVをつけた私の目に飛び込んできたのはユニクロのコマーシャル。CM音楽も、雪の中で赤いニット帽をかぶって踊るシーンも、クリスマスを彷彿させる為のものだという事が分かります。

※都心の繁華街のクリスマスの彩りは年々早まる傾向(写真はイメージです。アゴラ編集部)
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11月になったばかりなのに早いなー、と思っていたら今度はコカコーラのコマーシャルが。

こちらは「彷彿させる」ものではなく、サンタやお馴染みの赤いトラックも登場して、完全にクリスマスのCM。アメリカ人っぽい家族がおばあちゃんを訪ねて、みんなで楽しくクリスマス・ディナーを食べているシーンも。

気になって、他国のものを調べてみたところ(米国、フランス、シンガポール、香港、中国、韓国など)、クリスマス仕様になっているところは一か国もなく、日本だけが異様に早いのがわかります。

昨年も指摘しましたが 、米国ならばこの時期はサンクスギビング(感謝祭)がありますし、11月になってすぐにクリスマスのデコレーションをすればお客様からのクレーム電話が鳴りやまないでしょう。

しかし、日本だけはクリスマス商戦で他社を出し抜こうと年々前倒しになってしまうのです。私が海外に旅行して、11月からクリスマスの雰囲気になっていたら、その国の民度に疑問を抱いてしまうでしょう。インバウンドビジネスにとっても長い目でみたらマイナスです。

私は社長時代、ライバル社がどんなに早くクリスマスの飾りつけを始めようとも、12月上旬を過ぎるまではお店のディスプレイをさせませんでした。正直言って、今も早すぎるクリスマス化は良いとは思っていません。
(しかし、当たり前ですが、自由競争の中でそれを是正してもらうために法律や条令で規制させるようなことも考えられません)

経営者には是非とも日本の文化の中でも大切な「季節」の表現を尊重する感覚を思い起こしてほしいですし、まずは自国の祝祭日を見直して頂くことによって改善できるのではないかと考えています。例えば、本日は文化の日です。元々は1946年に平和と文化を尊重する「日本国憲法」が公布されたことに由来し、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨として1948年に国民の祝日と定められました。(よろしければこちらもどうぞ→「文化の日の過ごし方」

「文化の日にはこういうイベントを開催する!」と独自のものを作り出す勇気と行動を持って頂きたい。

そうやって、まずは経営者から、そして消費者も、日本の良さを見直し、大切にすることで悪習(私には今の状況がそう見えます…)を断ちきることができるのではないかと考えています。

皆さんはどう思いますか?


松田公太宣材


編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2015年11月3日の記事を転載させていただきました(見出し、画像はアゴラ編集部担当)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。

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