【年末特集】ブログで振り返る「追悼2015」

2015年12月26日 07:00

ゆく年を振り返る時、思い浮かぶのはあの人の在りし日の姿——。アゴラ等のブログエントリー、ネットメディアの記事の弔辞を引用させていただきながら、一時代を築き上げた方々を読者の皆様と一緒に偲びたいと思います。


塩川正十郎さん 元衆議院議員、東洋大学総長
享年93歳 9月19日、肺炎で死去

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▲“塩爺”の相性で親しまれた塩川さん(Wikipedia)

財務大臣として起用した小泉純一郎元首相の弔辞

あるとき、(国会で)野党質問者が塩川財務大臣の官房長官時代にこういうことがあったと発言していた新聞記事をもとに「問題発言だ」と追及してきました。私はそのとき内心「まずいことになったな。これは大きく問題になるのではないか」と心配していました。

しかし答弁に立った塩川財務大臣はあっけらかんと「忘れました」と一言。一瞬、与野党議員ともにあっけにとられ、それが爆笑に変わり、なんとなく終わってしまいました。

これも文部大臣、運輸大臣、官房長官の豊富な閣僚経験を経てきた貫禄と、だれからも親しまれていた塩川先生の人柄、人徳の賜(たまもの)だと思いました。この答弁は名(迷?)答弁というか珍答弁というか、国会答弁史に残るのではないかと思っています。

「塩爺」と呼ばれ、「癒し系大臣」と親しまれた塩川先生のありし日をしのび、心よりご冥福をお祈り申し上げ、お別れの言葉と致します。塩川先生、長い間、ありがとうございました。さよなら。

9月24日、葬儀を速報した産経ニュース記事より
http://www.sankei.com/politics/news/150924/plt1509240029-n3.html 

川島なお美さん 女優
享年54歳 9月24日、胆管がんで死去

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▲今もなおファンが訪れる川島さんのアメブロ

生前親交のあった松田公太さんのブログから

日本で唯一、私のことをアメリカ時代のニックネーム“クーツ”と呼んでくれる、明るい姉貴のような方。

余命1年と宣告されても、弱音もはかず、苦痛も見せずに仕事を続けた心意気。
私にも病気のことを「たいしたことないわよ。大丈夫。でも心配してくれて嬉しいわ」としか言ってくれませんでした。

本当に強く、素敵な方でした。
もう一度お会いして、ワインを飲みたかったです。

9月26日のエントリー「川島なお美さん」
http://ameblo.jp/koutamatsuda/entry-12077367737.html

阿藤快さん 俳優 享年69歳
11月14日、大動脈破裂で死去

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明るいキャラクターで親しまれた阿藤さん(公式ブログより)

テレビコラムニスト、桧山珠美さんのヨミウリオンライン「深読みチャンネル」への寄稿より

最後に、阿藤の口癖「なんだかなあ」について。ミスを連発するスタッフに現場の空気が悪くなった時、思わず、「なんだかなあ」と言ったところ、その場が和んだからだとか。

怒ればしらけるし、怒られたほうは萎縮する。嘆いているようで諦めているようで、「なんだかなあ」であれば、人を傷つけることはない。

阿藤の優しさから生まれた「なんだかなあ」を私たちは決して忘れない。合掌。

11月18日「阿藤快が遺してくれたもの」
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20151118-OYT8T50077.html?page_no=3&from=yartcl_page

北の湖敏満(本名・小畑敏満)さん 享年62歳
11月20日、第55代横綱、日本相撲協会理事長(当時)

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▲相撲界改革の道半ばで倒れた北の湖さん(Wikipediaより)

元衆議院議員、鈴木宗男さんのブログ(BLOGOS転載)より

九州場所には連日通い、理事長としての職責を果たしていたそうだが、相当無理をしていたことだろう。最後までその責任感に頭の下がる思いである。

理事長になられてから酒席や会合でよく顔を合わせたものだが、体に似合わず、一歩引き下がる控え目な態度にその人柄を知るものであった。

日本の国技を支えて来られた北の湖理事長の数々のご功績を称えて、心からご冥福を祈るものである。

11月21日「11月21日(土)」
http://blogos.com/article/145917/

水木しげるさん 漫画家
享年93歳 11月30日 多臓器不全で死去

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▲水木さんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」(Wikipediaより)

漫画家、小林よしのりさんのブログ(BLOGOS転載)より

子供のころ読んだ「墓場の鬼太郎」は衝撃だった。
「ゲゲゲの鬼太郎」になると毒が抜かれてポピュラーになったなと思った。
戦争体験を描く漫画も確かに凄かった。
ただしわしの感覚ではそれが「反戦イデオロギー」だからではない。
徹底的にニヒリズムの人だと分かるからだ。
(中略)
だが、わしの中にもニヒリズムはあるので、戦時中なら水木しげるになったかもしれないし、あるいは七生報国になったかもしれない。
だが、七生報国の人がいなければ、国は永続しないのは確かである。

12月1日「水木しげるは漫画家として尊敬する」
http://blogos.com/article/147463/

野坂昭如さん 作家
享年85歳 12月9日、心不全で死去


▲「伝説」となった大島渚さんとの“乱闘”

「朝まで生テレビ」で共演した田原総一朗さんのブログから

「KY」という言葉がある。野坂さんはあえて、「俺は空気が読めない」と言い切って、何にも縛られない自由な生き方をした。だからこそ「朝まで生テレビ!」でも、あれだけの発言ができたのだ。天皇制、アメリカ、自衛隊……。あらゆる事に「ノー」と言い続けた。鮮烈に、焼け跡の時代を生き抜いた代表選手だった。

12月24日アゴラ転載のエントリー「「朝生」の”爆弾”だった野坂昭如さんの死に思うこと」
http://agora-web.jp/archives/1664768.html


本年は上記の皆さん以外に、作家・宮尾登美子さん(享年88)、柔道ソウル五輪金メダリストの斉藤仁さん(同54)、歌舞伎役者の坂東三津五郎さん(同59)、落語家の桂米朝さん(同89)、俳優の萩原流行さん(同62)、司会者タレントの愛川欽也さん(同80)、元衆議院議長の町村信孝さん(同70)、俳優の今井雅之さん(同54)、元阪神監督の中村勝広さん(同66)、アナウンサーの黒木奈々さん(同32)、任天堂社長の岩田聡さん(同55)、女優の加藤治子さん(同92)、作家の佐木隆三さん(同78)、女優の原節子さん(同95)らがご逝去されました。

謹んで亡くなられた皆様のご冥福をお祈りいたします。

アゴラ編集部

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