歴史捏造が国是の中国外交

簡単に態度を変える韓国が「恥を知らない」外交なら、歴史改ざんを恥とは思わず、自分たちの権力基盤の拡大になるのなら、ウソ、捏造、何でも押し通すのが中国である。

その姿勢は徹底しており、史実は小さなものから大きなものまで、これでもかこれでもかと捏造に注力する。

雑誌「WiLL」4月号の九段靖之介氏のコラム「永田町コンフィデンシャル」に、次の記述がある。

<中国には「上海ユダヤ人難民記念館」があって、(リトアニア駐在の外交官として多数のユダヤ人を救った)杉原(千畝)を「日本のシンドラー」として紹介するコーナーもあった。ところが、昨年9月、「「抗日戦争勝利記念日」を機に、杉原に関する展示は大半が撤去された。代わりに、日本が上海がの日本人居留地に設置した「無国籍難民隔離区」において、「日本軍がユダヤ難民に残虐行為をおこなった」とする展示内容にした>

実際は、1942年にドイツがユダヤ難民の虐殺を迫ってきた際、日本軍がこれを拒否、その翌年、同「隔離区」を設けて、ユダヤ難民をここに保護したのだ。ところが、中国は日本を貶めるだけでなく、何鳳山という人物を「中国のシンドラー」と称して宣伝しているというのだ。

日本を貶め、ユダヤ人救助という手柄を自分たちのものにしようと歴史を改ざん、捏造する中国の図々しさとふてぶてしさ。そうした情報宣伝外交がここ数年、目に余るようになった。

ここは外務省が徹底的に史実を調べ、中国の歴史改ざんを叩くべきだ。いまや史実を世界に伝え、中国が夥しい捏造をやっていることを伝えることが、重要な外交だからである。

中国ははるか昔から、その重要性を知っていて、あらゆる手段を駆使し、ウソと誇張、歪曲によって自らの「正当性」を世界に宣伝してきた。それを本当の史実によって反駁し、壊滅させる。今や歴史情報の広報宣伝戦が外交の重要なな戦術となっていることに、外務省は気付かねばならない。

<まずは「隔離区」を設けた日本人居留地の生き残りや家族を探せ。何鳳山なる人物がユダヤ人に何枚のビザを書いたか、何人が国境を越えたか、ウィーンで取材せよ。例によって愚図愚図していると、南京、慰安婦の二の舞になる。国費を頂戴する身なら、少しは国のために働け>

九段氏は外務省の体たらくに苦吟し、焦慮を覚えている。それほど、彼ら外交官は面倒なドブ板仕事をいやがるからだ。

日本の外務省の弱点、欠陥がそこに集約される。