リオ五輪閉幕、いよいよ東京へと盛り上がっていますが…。

本当に熱い17日間でしたね。
私も日本人が活躍する試合は出来る限り生放送で応援しようと、寝不足の日々が続きました。政治の世界と違い、努力や純粋さがダイレクトに結実しやすいスポーツの世界は、見るものを感動の世界に引き込んでくれます。

つい先ほどマラカナン競技場では閉会式が行われ、マリオブラザーズのマリオに扮した安倍総理や小池都知事等も出席してリオ五輪が終了しましたが、TV各社においても「さー、いよいよ次は東京五輪です」と既に気持ちは4年後に切り替わっているようです。

しかし、約2週間後にはパラリンピックが開催されることを忘れてはいけません。
スポンサーも付きづらく、商業的にはまだまだ厳しい障がい者スポーツの世界。健常者にとっては計り知れない苦労を乗り越えてスタートラインに立つアスリートたち。私たちは五輪に引けを取らないよう応援し、称えるべきだと思います。

私は2020東京招致議連のメンバーでしたが、その時から主張してきたのは、東京ではパラリンピックから開催するべきだということです。歴代大会を見て感じているのが、どうしてもオリンピックの熱狂の後だと、パラリンピックが消化試合のようになってしまうということです。順番を逆にすれば、気分がどんどんと盛り上がる中、注目度も高まるのではないかと思うのです。また、障がいを持つ方々が一人でも多く応援に来られるよう、設備やボランティアのオペレーションに対応する準備も先に開催する方がスムーズにいくと考えました。
(こちらをご覧ください → 「オリンピックが終わった静けさの中で 」

いつの日かパラリンピアンとオリンピアンが一つの大会で競技する日がやってくると信じていますが、その推進と技術の発展のためにはパラリンピックの盛会が不可欠です。残念ながらリオではチケットが売れず、運営費も不足し、会場等の閉鎖も止むを得ない状況のようです。東京ではその轍を踏まないよう徹底したマーケティングを行い、逆に歴史を大きく変えるパラリンピックを目指さなくてはなりません。


編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、前参議院議員の松田公太氏のオフィシャルブログ 2016年8月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。