ポジティブ志向の私でも蓮舫さんに補選出馬や衆議院転身は求めない

早川 忠孝

蓮舫さんの人気がどの程度のものか知りたい、という気持ちはある。

橋下氏の人気が東京でどの程度あるのか、を知りたいのと同じようなものである。

蓮舫さんに衆議院東京10区補選への出馬を促す声がある、と聞いた。

ご本人には毛頭その気がないことは明らかなのだが、それでも民進党の中には民進党の建て直しのために蓮舫さんに東京10区補選への転出を進めたい人がいるようだ。

民進党が新潟知事選、衆議院東京10区の補選、衆議院福岡6区の補選と立て続けに3連敗したら民進党が崩壊する、衆議院東京10区の補選で小池さんの後継を狙う自民党公認の若狭さんと戦って勝利するくらいでないと、民進党はお先真っ暗になる、くらいの物言いである。

民進党に民意が戻ってきていないのはよく分かるが、だからと言って蓮舫さんが衆議院の補選に出馬したからと言ってどうなるものでもない。

蓮舫さんに、今、どれだけの人気があるのか知りたくないわけではないが、日本維新の会から二重国籍者の国会議員への立候補を禁止する法案が国会に提出されている状況の中で参議院議員の蓮舫さんが衆議院へ鞍替えしようとしたりすれば、どうしても蓮舫さんの二重国籍問題が国政の重要問題になってしまう、まあ、無理なことはお止めなさい、というところだ。

来年1月の通常国会冒頭での衆議院解散・総選挙の流れが益々加速してきているが、蓮舫さんは本気で衆議院への転進を考え始めたようだという報道がある。

まあ、これもお止めになったら、というところである。

私の見ている範囲では、何の展望もない。

民進党の中から国会議員の二重国籍禁止法案制定への賛同の声が上がるくらいの情勢だから、参議院議員の蓮舫さんが衆議院への転進を表明したら、益々この問題に火が点いてしまう。

あ、もう火が点いているから、火に油を注ぐようなものですよ、と言った方がいいかも知れない。

何が起きるか分からないときは、何をしていいか分からない人は余計なことはしない方がいい。

あれやこれややると、反って物事がこんがらがってどうしようもなくなることもある。
まるで、私のパソコンが突然不調になったようなものだ。
そういう時は、素人は滅多矢鱈色々な物に触らないことである。

あくまで、最近の私自身の体験からそう申し上げておく。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年10月9日の記事を転載させていただきました。転載を快諾いただいた早川氏に御礼申し上げます。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。