自由党が復活したけど、今のところ「名前だけ」のようです

2016年10月13日 06:00

どうも新田です。アゴラとなかまたちで二重国籍問題を連日追跡中です。ところで、オザーンさんと太郎とゆかいななかまたちがどうやら政党名を変更するとのことで、しかも「保守層離れを防ぐ」とかいう触れ込みで、オザーンさんが保守政治家としてまだ精彩があった頃の自由党にせっかく戻したというのに、なんですかこの写真は。


な、なんで太郎とフォトセッションしとるねん。これまでの左旋回から心を入れ替えて、保守政党に回帰し、ヤツを叩き出していただけるのかと思いきや、まだ一緒ですか。

しかも記者会見でオザーンさん、こんなことも言っていたそうで。

小沢氏は記者会見で「自由党の時が一番、政治的理念、政策も非常にハッキリとして、多い時に600万票を超える支持を頂いた」と説明。(10月12日、朝日新聞デジタル

お、おう。たしかにそうですよ。あの時のオザーンさん、かっこよかったもの。かつての野党第1党だった新進党から分裂したものの、自民党よりも明確に改革路線を鮮明にした都市型保守政党として、まさに存在感ありましたよ。オザーンさんのベストセラー「日本改造計画」で書いていた改革への理念、政策をまさにハッキリされていたんじゃないっすか。

日本改造計画
小沢 一郎
講談社
1993-05-21

 

「ていうか、自由党ってどんな政党だっけ?」なんて、おっしゃるU35世代も多いと思います。それで一目でどんな政党かわかっていただくために、みなさんお馴染みのおときた君が、かつてこんな4象限マトリックスで各政党のポジションしてたのを思い出したので、これをリサイクルいたしましようか。

まずオリジナルは2013年12月、みんなの党が分裂して、同党と結いの党があった頃のです。「ていうか、そんな政党あったっけ(遠い目)」という人は、リンク先のウィキでも読んでください。

政党マトリックス

いまみても、シンプルだが、なかなかよくできている。

で、このマトリックスを2016年秋現在の構図に当てはめてみますか。民主党は民進党になり、安保法制反対&共産党との共闘で下にスライド。みんなの党、結いの党は姿を消しました。

マトリックス2

そこに、かつての自由党を置いてみますと。。。

スクリーンショット 2016-10-13 2.45.47

この「C」ゾーンに当たります。まさに、おときた君が政治家としての青春を過ごした、みんなの党に近い。たしかに中堅規模でありながら都市部を中心に一時的にブームを起こした歴史も似てますね。

ただ、厳密に言うと、『日本改造計画』では自衛隊改組による国連への常設待機軍という、維新の安全保障政策よりもかな〜りマッチョなこと書いてますんで、その辺にポジショニングしてみました。

オザーンさんは一時期、小渕総理時代の自民党と組んで自自公連立政権を打ち立てるわけですが、得意の壊し屋モードが発動して数年で離脱。この際、二階さんと小池さんにサヨナラされて、現在、前者は与党幹事長、後者は都知事と2人はその後、出世街道をバクシンされました。

一方のオザーンさんは選挙で勝つことを最優先に民主党と合併へ。まあ、総選挙で初めて政権交代を打ち立てたまでは良かったんですが、この民主党入りしたあたりから、当時人気絶頂だった小泉政権との差別化も狙ってか、左旋回が始まりまして、高速道路無償化やら、農家の個別所得保障制度やら、こども手当やら、バラマキ路線に舵を切りまして、「C」ゾーンから「B」ゾーンへとズルズルお引っ越し。

そして、現在は「B」ゾーンの左隅に太郎となかまたちと一緒に沈んでいるこの頃です(写真は毎日新聞より引用)。

スクリーンショット 2016-10-13 2.51.46

まったく、「グランドキャニオンに柵がない」で始まる『日本改造計画』の有名な冒頭の文章で掲げた理念、官が民に余計なことを指図しない「小さな政府」論は、どこへ行っちゃったのやら。

ちなみに、この「C」ゾーンの右上はスカスカ。「D」ゾーンに至ってはブルーオーシャンなわけですが、アゴラ的にはオザーンさんが翻意して原点回帰で「C」ゾーンを目指してくれるなら応援してさしあげてもよい、と池田信夫は申しておるんですけども、どうやら、冒頭の写真を見ている限りですと、ぼくらの淡い期待は、あっさりと打ち砕かれそうです。

ただですね。私的には、今回の党名変更、民進党代表選の折に聞いた話となんとなく繋がっている気がするんですよ。はい、つまり代表選で戦った前原陣営の裏にはオザーンさんの影がちらついていて、前原さんが代表になっていたら、どっかのタイミングでオザーンさんと手を結ぶのではないか的な観測です。

もし、「C」ゾーンの自由党という本来の原点回帰であれば、まさに前原さん、長島さんたちの政策理念と大体同じだし、結集しやすくなるわけですね。二重国籍問題を機に仕込まれているであろう「新たな爆弾」がこれから炸裂するかもしれない年末年始の政局に向けて、オザーンさんが先に新しく旗を掲げたようにも見えまして、裏で進めている戦略には興味があるところです。はたしてオザーンさんが太郎を衆院解散前に切り捨て、1月1日の政党交付金支給開始決定までにネオジオン…もとい、真のネオジユウ党を作ってくれるのかどうか。

「政策なんて二の次なんて節操ありませんね」って言っているのは、誰ですか、静かにしてさしあげましょう。
まあ、またも淡くはかない初夢になるんでしょうか。やれやれ。

今回の関連の過去記事(個人ブログ)はこんなところっすかね。

ではでは。

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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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