どうしても仕事をしたくない公務員に伝えたい「安住というリスク」

2016年11月16日 06:00

採用経験豊富な某県庁の課長と意見交換した。若手職員の志望動機の変化について話を聞いて、愕然とした。

どうして、県庁を志望したの?

4・5年前は
やりがいがあるから。地域のために働きたいから。
と、誰もが答えていた。

2・3年前から
安定しているから。
と、堂々と答える職員が少しずつ出てきた。

最近は、
安定していると言われているから。
と、答える職員がいるらしい。
(※もちろん全ての職員ではありません。念のため)

未来永劫、安定している仕事などない。そのことに早く気付くべきだとつくづく思う。かつて就活生に大人気だった山一證券、日本長期信用銀行も破たんしてしまった。公務員の仕事も、もちろん例外ではないだろう。

●国、地方の債務の増大
●ICT、人工知能、ロボットの普及
●終身雇用制度の見直し、兼業・副業を認める働き方改革

などにより、将来的に、特に一般事務を行う公務員の仕事は大幅に減少し、公務員といえども、リストラや給与の削減が行われる可能性も決して少なくないだろう。

そのときに、安定だけを求めて就職し、自ら積極的に仕事をしてこなかった人は、どうなってしまうのだろうか??

これまで数千人の公務員と一緒に仕事をしてきた。ボランティアというようなことを意識さえもせず、消防団や公民館、少年野球の監督など地域のために日々汗を流す人にもたくさん出会った。担当にしばられず、人のため、町のため、社会のため日々挑戦する人もいた。

そして彼らは地元から信頼され、みんな輝いていた

地域づくりは楽しい

僕が一貫して言い続けていることだ。公務員というのは、本来楽しい地域づくりを仕事で取り組むことができるありがたい仕事だと思う。

一方、仕事は逃げれば追ってくる。安定だけを求めて、”いやいや”やっていてもつまらないだけではないだろうか。

コマは、回り続けなければ倒れてしまう。安定しているように見えるときは、実はものすごい勢いで回っている。「地域づくりは楽しい」と信じて、回り続けることができる人に、公務員を目指してほしいなと思う。

お薦めの本です!
霞が関を離れて20年超。山田朝夫さんの新刊『流しの公務員の冒険 霞が関からの現場への旅』
公務員ほど挑戦しやすい環境はない!!円城寺雄介さん『県庁そろそろクビですか?』

4eb2faa6[2]

<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html

公私一致」という働き方
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68507744.html


編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2016年11月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。

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井上 貴至
鹿児島県長島町副町長(総務省から出向)

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