米国大統領選からの教訓と日本での総選挙

2016年11月17日 16:20

今、メディアでは1月解散、2月総選挙が有力と見ているようです。之は「大手新聞社政治部記者」の一コメントですが、私自身、年内はなく「1月解散総選挙」の可能性が高いのではと思っています。安倍晋三首相や菅義偉官房長官そして二階俊博幹事長等は皆、「なるべく早くに選挙をやらねば」という思いが若干強くなってきているように言う人も増えました。二階さんは此の間、解散風を煽りに煽った挙句一気にその風を鎮めました。之は野党の選挙準備が整わぬようしておいて、年初にパッと打って出るのではないかとの見方に繋がっています。

安倍さんは今後何をしたいのかと推察するに、一つはトランプ政権誕生によってTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は完全に終わってしまうとしても、日本が主導権を握り日本を中心とした形で、ここまで話し合ってほぼ合意に達したわけですから、米国以外の国々と自由貿易体制をきちっと確立して行くということではないでしょうか。

そして、TPPの行方如何に拘らず、農業改革を徹底的に推し進めて行くべきだと考えられていると思います。そうすることでまた、東南アジア諸国との関係強化にも繋がって行くわけで、私としても当該改革は必ず完遂せねばならないと考えています。更に安倍さんとしては勿論、9条含めて憲法改正も視野に入れるべきだと思われてもいるでしょう。また日露の領土問題については、進展次第で平和条約の行方も総選挙のタイミングや結果に大きな影響があるでしょう。

さて、私は来るべき選挙では米国の大統領選挙が選挙戦術上、結構参考になるのではと考えています。米国では、現在クリントン女史の敗因分析が様々なされているようですが、今回「FBIのコミー長官は選挙戦最終盤の10月28日、クリントン氏をめぐる私用メール問題の捜査再開を公表。今月6日に訴追を求めないと発表した」。その訴追しないという発表にも拘らず、此の悪いムードが大統領選挙の日まで持ち越されたというのです。

孟子』 に「天の時は地の利に如かず地の利は人の和に如かず」とありますが、本件では此の天の時すなわちタイミングがクリントン女史には極めて悪く、逆にトランプ氏には極めて好都合に作用したということでしょう。更に地の利という面でもトランプ氏は、民主党の長年の地盤を奪い取ることに成功したということでしょう。

さて、日本で此の米国の大統領選での教訓を与党がどう生かすかということでは、蓮舫女史の二重国籍問題ひいては公選法違反の可能性について、検察が何か米国のケースと似たようなタイミングで爆弾を落とすようなことが出てきたら、民進党を中心とする野党は大きなダメージを受けることになるでしょう。

『論語』には「信なくんば立たず」(顔淵第十二の七)という政治の要諦がありますが、国民が不信感を持つことになったらば最早その政治は成り立たなくなるのです。あるいは『偽私放奢:政を致すの術は、先ず、四患を屏く』(2015年12月11日・ブログ)でも述べた通り、此の「亡国への道」としての「偽…ぎ:二枚舌、公約違反のたぐい」「私…し:私心、或いは私利私欲」「放…ほう:放漫、節度のない状態」「奢…しゃ:贅沢、ムダ使い、或いは心の驕り」、各字夫々は「この中の一つが目立っても国は傾く」と昔から言われています。

その第一に挙げられる患(わざわい)とは端的に噓のことですが、その偽の代表は言うまでもなく民進党の代表、噓まみれの蓮舫女史でしょう。“Timing is everything.”ですから、民進党は蓮舫問題は事が起こる前に党自らが浄化すべきでしょう。然もなくば、前記のようなことが起こる可能性もあるでしょうし、起こらなくても彼女が野党第一党の党首である限り、野党の勝目はないでしょう。

BLOG:北尾吉孝日記
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