韓国外交はなぜ最悪なのか分かる解説

2017年01月07日 11:30
日韓合意(外務省)

日韓合意からわずか1年で事態は暗転(外務省サイトより:編集部)

少女像問題について安倍政権が強硬な対抗措置をとったのは、たいへん良いことだ。大事なことは、朴槿恵退陣後の新政権が合意見直しを要求してくることを牽制し封じることだ。そして、そのことについてアメリカを味方にしておくことだ。バイデン副大統領と安倍首相が電話会談したことは、とても大事だ。

また、この措置について日本の政治家は一致して政府を支持すべきだ。そういう意味で石破氏が「感情のエスカレートはよくない」などと少しブレーキをかけるようなことをいうのは、もし、次期首相を狙うならセンスが悪すぎる。ちょっと、この人を次期首相にはしたくない感じだ。

しかし、それにしても、どうして、韓国の外交は酷いのか、拙著「誤解だらけの韓国史の真実」(イースト新書)で解説したことがあるので、その要旨を掲げておく。

「半島の人々は外交上手なのか下手なのかなんとも評価しづらいのですが、時代を超えた特徴があると思います。外交上手のように見えるのですが、結局のところは、損しているのでないかということです。」

「日韓併合など、日本がいろいろ申し訳けないこともしたことがあると思う一方で、それではどうすればよかったのか、回答を見いだしにくい原因でもあります。」

「一言で言えば稚拙な外交なのですが、もう少し分析的に見ると、①無礼である②相手によって不公平③目先の成功にこだわる④政治家や官僚が国益より自分の利益のために外交をすることを容認しがち⑤媚びると図に乗るが徹底して強く出ると弱い、ということが目立つように思います。」

「②は日本へだけの行動については仕方ないと思っても他国への対応との違いがありすぎると許せないことです。日本に歴史問題であれだけ抗議するなら、中国やソ連にはどうしてしないのでしょうか。」

「③は、小さな鬱憤ばらしになっても長期的観点、あるいは、経済などほかの分野への悪影響を軽視することです」

「④は嘘がばれたり強気すぎる対応であとで問題が出ても社会的に糾弾されないことです。・・・反対に、現実的な対応で結果的には国益を増進する決定に関与した人物への過酷な評価があります。」

「⑤は、媚びたり理解を示したりすると図に乗るが、本格的に叩きのめされると意外に反発は収まることです・・・・日本は下手に出すぎて問題をむしろ拡大しがちなのに、中国などは思い切り屈辱的な目に韓国をあわせてかえって上手に屈服させてきました」

「日本にとっては、韓国・朝鮮のこういうところを変えさせようとしても、時間もかかるわけですから、とりあえずは、そいうものだという前提で、上手に賢く立ち回ることが賢明だと思います」

「歴史観についていえば、以上のような韓国・朝鮮の人たちの考え方の特徴を踏まえれば、日本人の媚韓姿勢は百害あって一理ないと思います。・・・向こうが好き勝手なことを言っているのに、遠慮しても尊敬もされないし、図に乗られるだけです」

「韓国・朝鮮の人が過度な自己主張をしたとしても、それはご愛敬というところもありますが、それに日本人が同調するのは、半島の人々に誤ったメッセージを伝えることになります」

「リベラルとか左派とか言うのは、インターナショナルな普遍性をもつ思想ですから、自国はもちろん、外国の国粋主義的思想や主張に扈従するのでは左派でもリベラルでもないはずです」

「帰化している人もしていない人も含めた、広い意味での在日の人たちの前向きの役割を期待します。どこの国でも、移民というのは、双方の国のかすがいであり、友好の担い手です。ところが、原状では、日本に好意的な人は沈黙したり、ルーツを隠す傾向があり、逆にかなり多くの人が一方的に韓国・朝鮮側に与して発言されているように見えます。これでは、両国のかすがい、潤滑剤どころか不和のたねを増大させてしまいます。

私は在日の人々というのは、もはやそれ自体が世界に誇るべきエスニック集団だと思います。李明博前大統領は大阪生まれですし、金正恩第一書記の母親も大阪生まれです。

戦後の長い時期、韓国がいまのように豊かでなかったころ、日本の、とくに関西周辺の在日社会は、世界で最も豊かで充実したコリアン社会だったと思います。よく似た存在は、ニューヨークのユダヤ人くらいかもしれません。」

「朝鮮焼き肉でもそこで生まれたものですし、芸能界における在日の人々の勢力をみれば、日本文化の発展に非常な貢献があったと思います。パチンコでも彼らの世界が育てた娯楽であって、在日文化は日本文化ともコリアン文化とも別の価値を世界でもっています。

もちろん、近代の日本人や政府が、親日的な韓国・朝鮮の人々に対して暖かかったかといえばそうではありません。古くは金玉均が上海へ出向いて暗殺されたのは日本での待遇が悪かったのも理由でしたし、戦後、在日の人に国籍選択の自由を与えず、自分で日本人だと割り切っていた人まで切り捨ててしまいました。また、近年の親日派への弾圧で被害を受けた人への対策も取っていません。

言論でも反韓国の姿勢を明確にすると保守派が仕事を与えてくれますが、中途半端な日本への理解を示すくらいでは、韓国や在日の社会から抹消される一方、日本は助けてくれないという嘆きを良く聞きますし、それがゆえに、沈黙したり、本国での居場所を亡くしても割り切って日本の保守派に媚びを売る人もいます。

そういう原状を、克服して、日韓・日朝の未来志向の可能性を求める行動が出てくることがあるといいと思うと言うことで本書を締めくくります。」

ちなみに、新著「世界と日本がわかる 最強の世界史」(扶桑社新書)でもけっこうたくさん韓国のことを扱ってみます。この愛すべきだが厄介な隣人のことを世界史のなかで位置づけるのも一興かと思います。

世界と日本がわかる 最強の世界史 (扶桑社新書)
八幡 和郎
扶桑社
2016-12-24

 

誤解だらけの韓国史の真実 (イースト新書)

八幡和郎
イースト・プレス
2015-04-10
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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授

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