「新たな使い方を提案」で売上UP。創業68年初の自社製品

2017年03月03日 06:00

一見、飽和しているように思える市場でも、用途を提案することで新たな市場が生まれる。
そんな商品開発のヒントを与えてくれる商品があります。

ご紹介するのは、なんと”ポテトサラダ専用”のモナカの皮。
その名も、「サクッとポテサラ」です。
サクッとポテサラ調理例2

ポテサラ人気は言うまでもなく、モナカについても
フェリシモが「皮だけもなか」を商品化したことは記憶に新しいですよね。
http://www.felissimo.co.jp/contents/lp/?cid1=53305&cid2=53306

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ありそうでなかった、その2つの組み合わせ。
手がけられたのは、愛知県碧南市にある丸藤製菓さん。

創業は、昭和23年。
主にアイスクリーム専用のもなかの皮やコーンを製造されていて、取引先には、誰もが知る大手アイスクリームチェーンやコンビニ、食品メーカーなどが並びます。

創業から68年、もなかの皮メーカーとして
老舗と言える同社がなぜ、新商品開発に乗り出したのでしょうか。
代表取締役社長の榊原さんにお話を伺ってきました。

―「サクッとポテサラ」、おもしろい名前ですね。

榊原社長:
ありがとうございます。
モナカの皮の食感と、モナカの皮にはさむことで、片手でカンタンに食べられることを表現しました。
若い人はカンタンに行うことを「サクッとやる」とおっしゃいますよね。

―商品開発のきっかけはあったのでしょうか。

榊原社長:
アイスクリームは季節商品ですので、アイス用のモナカやコーンをつくっている私たちも、冬場は売り上げが落ち込みます。
夏場は20名ほどが稼動していますが、生産の落ちる冬場はパートの方にも休んでいただいています。そんな状況を打破するものがほしいと思いました。

―モナカにポテサラをはさむ。ありそうでなかった斬新な発想ですよね。
なにか、ヒントになったことはありますか。

榊原社長:
モナカの皮は、食べ物を「はさむ」ものです。アイスやあんこなど甘いものをはさむイメージがあるなかで、お惣菜をはさめないかと思ったんです。

ヒントになったのは、同じ「はさむ」ものであるサンドイッチ。コンビニには、ポテトサラダのサンドイッチが売っていますよね。炭水化物と炭水化物の組み合わせなのにもかかわらず、どこのコンビニにもあるということは、それだけ人気があるということ。

クックパッドには、ポテサラをはさんでいる「おにぎらず」のレシピまであるそうですから、それで、ポテサラでいこう、と。

―たしかに、日本人ってポテサラが好きですよね。
2013年には東京・自由が丘にポテトサラダ専門店「ポテトクリーム」(https://www.facebook.com/PotatoCream)がオープンして話題になりました。

榊原社長:
それと、もうひとつ。これもサンドイッチから着想を得たのですが、モナカの皮ではさむことでお惣菜を「片手で食べられる」ようになりますよね。
オフィス街にある飲食店で、ビジネスマンやOLが限られた休憩時間のなかで仕事をしながら、あるいは資料などを見ながら昼食が取れるよう、サンドイッチメニューを投入して成功したという事例を聞いたことがあります。

―モナカの皮が持つ価値をとらえなおしたということですね。
商品の反響はいかがですか。

榊原社長:
岐阜県多治見市と愛知県岡崎市の3つの飲食店さんのご協力をいただき、「サクッとポテサラ」をつかったメニューの試験販売を行いました。
新しい食べ方の提案なので反応が心配でしたが、イベント販売では準備していた数が午前中でなくなるなど、一定の手ごたえを得ました。
「サクサクとしたモナカの食感とふわふわのポテサラの食感が合う」「いくつでも食べられそう」という声もいただきました。
複数の企業さんに興味を持っていただき、現在、話を進めているところです。

―今後のビジョンを教えてください。

榊原社長:
飲食店さんなら新メニューとして。ご家庭なら作りすぎてしまったポテサラのアレンジとして活用していただければ嬉しいです。
今回はポテサラでしたが、今後も中にはさむものを変えながら新しい商品づくりに挑戦していきたいと思っております。

これまでOEMでモナカの皮やアイスコーンを製造されてきた同社の、初の自社製品となるポテトサラダ専用モナカ「サクッとポテサラ」。

丸藤製菓さんの商品開発、
ポイントは2つではないかと思っています。

ひとつは、モナカの皮を「アイスやあんこをはさむもの」ではなく、「食材をはさむもの」であり、「片手で手軽に食べられるようにするもの」であるとその価値をとらえなおしたこと。

もうひとつは、同じ「はさむもの」での成功事例を探すべく世の中を観察し、「サンドイッチ」なかでも「ポテサラのサンドイッチ」に着目し、専用商品として打ち出したこと。

自社の強みや価値をあらためて定義し、そして、世の中にある同じ強みを活かした成功事例から着想を得る。丸藤製菓さんの「サクッとポテサラ」から、商品開発のヒントが得られるのではないでしょうか。

ではでは。
BASE

■商品概要
商品名:ポテトサラダ専用モナカの皮『サクッとポテサラ』
内容量:1ケース200枚(100組)入り
※一般のお客様にも販売しています。
価 格:4,000円 ※送料別途(5ケースなら送料無料)
販 売:BASE「サクッとポテサラ」https://sakupote.thebase.in/
展示会:3月3日(金)吹上ホール
第2回あいち・じもと農林漁業成長応援「食」と「農」の大商談
※参加無料

秋元 祥治

▼岡崎ビジネスサポートセンター・OKa-Biz センター長
岡崎市康生通西4-71 りぶら2F http://www.oka-biz.net
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▼NPO法人G-net 代表理事
岐阜市吉野町6-2 ブラザービル2F http://www.gifist.net
▼内閣府 地域活性化伝道師/滋賀大客員准教授
岐阜大非常勤講師・慶應大SFC研究所所員
早稲田大社会連携研究所招聘研究員
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※本ブログの内容は私個人の見解であり、所属団体を代表するものではありません。


編集部より:この記事は、秋元祥治氏のブログ 2017年3月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「秋元祥治(岐阜・G-net・OKa-Biz)の活動日記」をご覧ください。

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