精神科病院の死亡退院問題。ついに国が動く!

敬愛し、長年国と地方自治とで連携して政策課題に取り組んできました、三人のお子様の母であり医師でもある薬師寺 みちよ参議院議員が、平成29年4月25日の厚生労働委員会にて、精神病院の死亡退院の多さを指摘、塩崎厚生労働臣が実態を把握していないことを認め、原因究明と調査に乗り出すことを国が明言したのであります!

私も都立松沢病院の死亡退院の多さをかねてより指摘してまいりました。
松沢病院の死亡退院数は毎年80~90件を推移し、60歳以下では平均15人、26年には十代が2人亡くなっています。精神科全国平均と比較すると約2倍の死亡退院率という事を平成25年度決算審査で明らかにいたしました。死因は「呼吸器」が36%で、日本人の死因はガンがトップの3割を鑑みれば違和感を否めず、多剤多量投与による誤嚥性肺炎ではないか?と疑っていました。


(↑上田が取り寄せた委員会資料)

今日に至っても都は、「こうした病院の特性や機能から、日本人の死因の割合とは異なった死亡原因の比率になっているものと考えている」という論点を崩さず、問題はないとしてます。
これまでの上田の論及をblog等にしたためています。

「あらゆる権力を排除して白紙でむかう」東京都監察医務院

相次ぐ精神保健指定医問題の背景

平成26年度公営企業会計決算特別委員会第2分科会

平成27年 第4回定例会

都議会議事録検索で上田が質疑した「死亡退院」で検索しますと以下の通り出るほど、徹底論及をしてきました。

2016.10.18 平成28年厚生委員会 本文
2015.12.16 平成27年第4回定例会(第18号) 本文
2015.12.09 平成27年第4回定例会(第17号) 本文
2015.12.03 平成26年度公営企業会計決算特別委員会(第5号) 本文
2015.11.20 平成26年度公営企業会計決算特別委員会(第4号) 本文
2015.11.16 平成26年度公営企業会計決算特別委員会(第3号) 本文
2015.10.23 平成26年度公営企業会計決算特別委員会第2分科会(第2号) 本文
2015.10.16 平成26年度公営企業会計決算特別委員会第2分科会(第1号) 本文

他にも隔離・身体拘束にも迫っておりました。

この資料や上田の質疑によって、精神科医療や病院現場で何が起こっているか…事実の一端をおわかりいただけると存じます。

こうした状況を薬師寺参議院議員とは共有をしてきました。
薬師寺参議院議員ご本人の快諾を得て、議員のSNSでの原稿を転記させて頂きます。

「4月25日、厚労委員会。
精神保健福祉法改正案質疑3日目。
傍聴席には、関係団体や当事者の皆さまが大勢で委員会を見つめていらっしゃいました。
それだけご心配なのでしょう。

実は、精神科病院は死亡退院が多いのです。
1ヶ月間で1500人(1年で約18000人)の患者が死亡退院しているにも関わらず、厚労省はその実態調査を行っていないことも分かってまいりました。

また、長期入院も精神科の特徴です。
特に強制的に入院させられる「措置入院」で、20年以上にわたって入院している方は44名、10~20年は56名。
人生もなにもあったものではありません。
高齢化等の理由により外には出られぬ方もいらっしゃるようですが、その理由の調査もまともに厚労省は行っていなかったのです。
この現状で行政や精神科を信頼して欲しいと言われてもそれは無理だと思います。
今回の法改正を行うのであれば、精神科医療の闇にメスを入れなければ意味がありません。

また、患者さんの意思に反して入院させる「措置入院」を判断する指定医。
今回資格取得にあたり不正が発覚したための改正が行われますが、本気で患者の人生を背負い命を守るために仕方なく強制入院をさせる位の覚悟がなければ、この資格は取得すべできはありません。
同じ医療人として残念なのですが、中には診療報酬が上がるのでという邪な目的で取得なさる方もいらっしゃる様です。

その人の本質を見分けることが出来ぬ今の研修方法や実地研修なしの更新など、まずは指定医の質の向上を図るべきであり、研修方法や資格取得にあたっての審査方法の改善を強くお願いいたしました。
14%の指定医が指定医業務を行っていないことも分かっています。
救急医療の現場では指定医が不足しているため、ペーパー指定医に参画してもらう仕組みをつくって欲しいと要望いたしました。

さらに、医原性の精神疾患があることにも触れました。
パーキンソン治療薬や精神疾患治療薬の副作用にギャンブル依存症、病的賭博が起こることが報告されております。
日本でその副作用はまだ少ない様だと厚労省は回答していましたが、病気を治療していてそのお薬でギャンブル依存になるなど思いもよりません。

厚労省は広報にも努めているとのことでしたが、皆さまもご存じでいらっしゃいましたでしょうか?
また、発疹や熱など身体に異常がないその状態を副作用として届け出をお願いしたいことも、一般には知られておりません。

医原性の精神科疾患や、多剤併用の悪しき慣習が蔓延っている精神科処方についても今後取り上げてまいりたいと思います。

今回新たにできる退院後医療継続支援の仕組みや精神障害者支援地域協議会について。
警察が協議会のメンバーに入り、措置入院者というだけで、退院後も監視されるのではないかと、当事者の皆さまが一番心配な部分なのです。

今まで地域の精神保健は保健所が担ってまいりました。
保健師や精神科ソーシャルワーカーが患者さんの対応などを負っていたのですが、今回の改正文には「保健所」の保の字もはいっておりません。

口では「保健所が中心となり体制を構築します」と言ってますが、条文上は自治体が行うことになっているのです。
これではこれまで地域で築き上げてきた患者さんとの関係性も絶たれてしまいます。

医療から保健、保健から福祉とつないでいく本来の姿が、警察の二文字が入っただけで監視になると解釈されても仕方ありません。

まだまだ今回の改正には確認しなければならぬことが山ほどございます。
復興大臣の辞任で委員会設置も難しい状況ですが、これからも精神保健法改正案の審議が続きます。」(薬師寺参議院議員blogより転載)

参議院厚生労働委員会の動画はこちらです。
お友達が措置入院身体拘束5日目で亡くなったという胸の痛む参考人発言はこちら

薬師寺参議院議員の質疑によりまして、政府は急増する拘束や隔離、死亡について分析をしていくと約束してくれましたことから、全国的な死因の調査研究に繋がることを願いますし、日本を代表する精神科病院である東京都立松沢病院からまずその先鞭をつけていくべく引き続き上田は取り組んでまいります。

【お姐総括】
上田独自に手がけた改革の芽がようやく芽が出てこようとしております。改革ファースト!!だから、当初から小池百合子さんを応援したのであり、小池知事都政となって、事なかれ・隠蔽主義から一転。医療の安全を可及的速やかに講じることができるようになりました。
どうなる?!都の医療安全~管理監督指導体制の実態の巻~
→知事により即日告発。無資格医師ら書類送検

今後は、被害者が出たり尊い命が奪われる前にしっかりと管理監督を詰めていくことが肝要であり、この点も強く要請をしております。

お姐だからできる、お姐にしかできぬ改革があります。ゆえに絶対に続投・連投をしないとなりません。7月の都議会改選にむけ花のお江戸の夏の陣、江戸川戦国時代に突入であります。引き続き熱血応援支援ご贔屓の程をよろしくお願いいたします。

☆お姐、都立小児精神医療病院から逃げ出してきた長男と同い年の青年の訴えを忘れるな!禁断の白い巨塔ブラックボックスに斬り込め!☆

上田令子 プロフィール

東京都議会議員(江戸川区選出)、都議会会派「都民ファーストの会 東京都議団」、地域政党「都民ファーストの会」所属、地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)副代表
白百合女子大学を卒業後、ナショナルライフ保険(現ING生命)入社後、以降数社を経て、起業も。2007年統一地方選挙にて江戸川区議会議員初当選。2期目江戸川区議会史上最高記録、2011年統一地方選挙東京都の候補全員の中で最多得票の1万2千票のトップ当選。2013年東京都議会議員選挙初当選。2014年11月地域政党「自由を守る会」を設立し、代表に就任。2015年3月地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)を設立し、副代表に就任。2017年1月都議会会派「都民ファーストの会 東京都議団」を発足し、地域政党「都民ファーストの会」に所属。

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