誰にでもできる、簡単な「雑談」のコツ

2017年06月01日 06:00

昨今、「雑談ができない」と悩んでいる人が多くなったそうです。友達同士ではなくビジネスシーン等での悩みが多いとか。

私が20代で銀行の法人営業をやっていた頃は、取引先企業の担当者と話をする最強のネタがありました。

「野球の話題」です。当時のオッサンたちの多くはプロ野球と高校野球の話題で話をつなげることが出来たのです。特に重要な相手と会う前には、その人のひいき球団や選手の前夜、前前夜の成績等をしっかり頭に入れて臨んだものでした。

ところが、最近は野球人気が一時期ほどメジャーなものではなくなってしまいました。他の番組を押しのけてまで中継されていたプロ野球も、目にする機会がめっきり少なくなりました。こういう事情もあって、雑談をどうすればいいかという悩みが増えてきたのかもしれません。

私自身、かつて法人だけでなく個人営業もやっていましたので、今でもそれほど雑談にネタに困ることはありません。個人営業だと半分以上が女性のお客様ですので「野球の話題」は使えません。それでも問題なく話が続いたのは、次の二点を意識したからです。

第一点は、当事者にとっての共通の話題を持っていくことです。
確実に使えるのは「天候の話題」です。「今日は暑いですね〜」「今日は寒いですね〜」からスタートすればOKです。特に暑さ寒さが厳しい時期は特に効果的です。

というのは、人間は被害者意識を共有することで安心感が生まれるものだからです。自分が「暑いなー」と思っている時に、誰かが「暑いですね〜」と話しかけてくれば、ほとんどの人がホッとします。暑いのは自分だけじゃないんだと確認できて。「当たり前のことを言うな!」と言って怒る人は滅多にいません。

「暑い」「寒い」で終わってしまわないためには、事前に電話の天気予報を聞いておくことをお勧めします。スマホのアプリは平面的ですが、音声の天気予報は「夕方以降は雷雨のある地域もあります」とか「明日以降は…」と詳細に説明してくれるので、「異常な暑さも明日までだそうですよ」「雷雨の予報が出てきますが傘はお持ちですか?」などと話をつなげることができます。

第二点は、相手の「褒める点」を探すことです。個人宅訪問営業だと、「お庭に咲いているバラの花がとても綺麗ですね〜」というのが使えますし、ビジネスシーンであれば「お体がとても引き締まってますが、何かスポーツをやっているのですか?」とか、「センスのいいスーツ(眼鏡、ベルト、腕時計)ですね」と身につけている物を褒めるのもOKです。

「褒める点」は時々”外す”ことがありますが、全く気にすることはありません。
先の例だと、「全く意識していなかったけど、俺の体って引き締まって見えるのかな?」「このスーツ安物だけどセンスよく見えるのかな?」と思ってくれて、相手は決して不愉快にはなりませんから。あなたの目で見て「いいな」と思う点を素直に褒めればいいのです。

ツボにはまれば、後は相手が喜んで話し出してくれます。

「実は最近ランニングをやっているんですよ」
「週にどのくらい走るんですか?」
「できるだけ毎朝走るようにしています」
「それはスゴイ。何キロくらい走るのですか?」
「どこのシューズを使っているのですか?」
「ウエアラブル端末はお使いですか?」

…等々、質問のネタは山のように出てきます。

これは先の「バラの花」の例も同じです。庭に綺麗な花を咲かせている人は、きちんと手入れをしているので、手入れの苦労話や美しく咲かせるコツなど、質問に応じて喜んで話してくれます。

このように、天候などの共通の話題で口火を切り(時として被害者意識を共有し)、相手を褒める点を見つけて質問をしていけば、大抵の雑談はこなせます。相手の得意分野をどんどん話してもらうことが最高の雑談なので、自分は話下手でも構いません。

いかがですか?簡単でしょう。「共通の話題」と「褒める点を探す」、この2つを意識していれば後は聞き役に回ればいいのです。

練習はどこででもできます。コンビニの店員さん、郵便局の窓口の人、喫茶店や飲み屋のマスター等々、暇そうにしていれば是非試してみましょう。反応がなくてもくじけることはありません。無反応が癖になっている人もままいますから。ただ、どんなに運が悪い日でも、3人に1人くらいは笑顔でしっかり反応してくれるものです。

荘司 雅彦
2017-03-16

編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2017年5月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。

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