誰でも呼べばいい、というものではないが、このお二人が登場しない限りは国民の胸のつかえは取れないだろうと思われるので、国民の胸のつかえを取るために自民党も公明党ももう少し踏み込まれたら如何だろうか。
加計幸太郎氏を最後まで呼ばないことにしたら、多分加計隠しということになってしまう。
総理夫人を呼ぶのは極めて異例なことではあるが、森友学園問題にしろ加計学園問題にしろ総理夫人が相当深く関わっていたのではないか、という疑念を大方の国民から持たれているのだから、様々な疑念を晴らすためにむしろ総理夫人の方から積極的に動かれた方がいい。
上手くすると、霧が晴れる。
丁寧に説明責任を果たす、ということを決断されたのだから、思い切ってそこまでおやりになることである。
それでも納得されない方は多いだろうが、そこまで総理が説明責任を果たそうとされている、ということを知ったら、総理のその心意気に免じてもうそろそろこの問題についてはけりを付けよう、と思ってくれる人もそれなりにいるはずである。
如何にもやり残していることがある、という印象を残したまま強引に蓋を閉じてしまうのがよくない。痛くもない腹を探られる、というのはさぞ不愉快なことだと思う。
これは理屈の問題ではなく、あくまで受取り手の感情の問題である。
そこまでやるか、と思うくらいまでやれば、大体は鉾を納めるものである。
逃げている限りは追われてしまう、ということを承知されておいた方がいい。
民進党も自民党もガラガラポンが必要なようですね
国民のフラストレーションが高まったのじゃないかな、と心配している。
民進党は村田蓮舫さんを参議院予算委員会の質疑に立たせてしまったので、村田蓮舫さん以外に人がいないことを印象付けてしまった。
貴女が言うな、お前が言うななどという失礼な罵声は飛ばなかったと思うが、それにしても二重国籍疑惑を抱えている村田蓮舫さんを質疑者に選んだ民進党の執行部の方々はどうも危機感が薄いようだ。
ああ、これでは民進党はまたまた支持率を落とすな、と言わざるを得ない。
一方、安倍総理の今日の説明で納得された人は、どのくらいおられるだろうか。
答弁内容が変わってきているのは、如何にも拙い。
一番やってはいけないことを、皆さん、やってしまっている。
どの時点の発言が正しいのか、疑心暗鬼にさせてしまうのがいけない。
結局、すべての発言について、何となく嘘っぽいな。
何となく胡散臭いな。
そういう印象を残してしまう。
どこかで、ご破算で願いましては、と言いたくなるような状況にまっしぐらに向かっているようである。
自民党も、民進党も似たようなものである。
まあ、横浜市長選挙には大して影響がないだろうが、どうも今は得点を上げているのは共産党だけのようである。
危ういな、とだけ申し上げておく。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年7月25日の政局記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。