北海道のアイドルグループ、日本セーラー女子団がタイに挑む --- 井上 景介

2017年07月26日 06:00

すべてはゼロからの挑戦でした。私が運営するアイドルグループ「日本セーラー女子団」は、さまざまな奇跡が重なって、結成から約一年半で、ジャパンエキスポインタイランド出場への切符を手に入れることができました。

私の生まれは大阪で、10年前、勢い任せで流れ着いたのが北海道でした。北海道は奥深い場所です。景観、食、そして人の温かさ。現在もですが、さらに未熟だった当時の私を、たくさんの人が支えてくれました。

「この大地に恩返しをしたい」その想いだけをもって、2014年11月、ケリーホーププロダクションを設立しました。オーディションでは道内だけでなく、全国、さらにモルディブや台湾からも応募がありました。728人から選ばれた10〜20代前半の女の子10人で「日本セーラー女子団」は結成されました。

それから半年間、メンバーがボーカルやダンスレッスンに挑む中、16年4月に常設「さくら劇場」が誕生。内装工事や衣装代、楽曲制作など、10年間の貯蓄をすべて投資しました。周囲からは「デカすぎる博打だ」と笑われ、メンバーや従業員が不安を感じたことも一度や二度ではなかったと思います。

劇場オープン時は、観客が2〜3人という日も少なくありませんでした。まばらな拍手の中、メンバーは一曲入魂し、いつだってひたむきでした。「この姿をどうにかたくさんの人に見せたい」そう願う一方で、資金繰りは常にギリギリ。宣伝広告に避ける費用はなく、すがるような気持ちでSNSの更新に力を入れる日々でした。

メンバーの頑張りが徐々に伝染し、一年後には道内のさまざまなイベント、メディアからもオファーがくるようになりました。ファンの方々の拡散力も大変大きく、感謝しています。

そしてこの秋、ジャパンエキスポインタイランドへの出場が決まりました。インバウンド化が進む北海道で、さらに多くの外国人観光客を誘致できたら。日本セーラー女子団がタイと北海道の架け橋になるべく、最高のパフォーマンスを届けたいと考えています。見どころは、連日の公演で培った「ライブ力」。タイ語でのスピーチも予定しています。

しかし、海外公演では移動費用など、膨大な資金がかかります。少しずつ経営が安定に向かう中、我々の体力だけではどうにも厳しい。そこで、クラウドファンディング「キャンプファイヤー」で120万円を募ったところ、目標を上回る142万円が集まりました。日頃、劇場に足を運んでくれている方々も支援してくださり、感謝してもしきれません。

この一年半、メンバーの入れ替わりもあり、自身の力不足を幾度となく痛感してきました。しかし、許される限り私たちは挑戦したいと考えています。無謀だと言われても、飛び込むことで見える世界が必ずある。その姿から勇気を持てたり、背中を押せるきっかけになれれば本望です。

これからも変わることなく、青臭い私たちが北の大地でできることを、一つずつ増やしていきます。

ジャパンエキスポインタイランド2017
「日本セーラー女子団」出演スケジュール
9月1日(金)メインステージ
9月2日(土)ミニステージ

常設「さくら劇場」
住所/札幌市中央区南4条西2丁目南4西2ビル地下1階
営業/18時50分〜(火水定休)
チケット代/2000円(1ドリンク込み)


井上 景介 株式会社ケリーホーププロダクション 代表取締役
1984年、大阪府堺市生まれ。2007年に北海道に移住し、飲食店経営を経て、14年11月に株式会社ケリーホーププロダクションを設立。16年4月にアイドルグループ「日本セーラー女子団」、常設劇場「さくら劇場」を立ち上げ、現在に至る。

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