CiP2017

ポップ&テック特区CiPは本年度、1)インフラと2)ハブの整備に注力します。
これまで進めてきたアーティストコモンズ、デジタルサイネージなどのプロジェクトをベースとして維持・拡張しつつ、1)ポップ&テック特区を形成するインフラの整備(ファンド設立、特区アクション、超学校デザイン、CiP放送局)と、2)内外のポップ&テック拠点をつなぐハブ・プラットフォーム機能の整備(東京拠点、国内拠点、海外拠点、新技術拠点)とを進めます。
これを整えれば、2020年開業時には、ちょいと魅力のある磁場ができあがると考えます。

1 インフラ

①ファンド設立
起業支援策として、CiPとしてのファンド設立を具体化させます。

②特区アクション
国家戦略特区を活用するアクションを起こします。まずは竹芝地域のプロジェクションマッピングやサイネージに関する特区構想の実現を期します。

③超学校デザイン
大学や研究機関の枠を超えた次世代の教育・研究のモデル「超学校」のデザインを作り、中核を担う組織の誘致を図ります。

④CiP放送局
情報発信を担う「CiP放送局」をデザインします。Vlow周波数帯を使った通信・放送融合実験も併せて準備します。
2 ハブ・プラットフォーム

①東京ポップ&テック地区ハブ
都内拠点との連携を進め、東京の面的なポップ&テック化に寄与します。
・竹芝・浜松町・虎ノ門地域の複数の開発プロジェクト
・羽田空港跡地第1ゾーン整備事業
・渋谷クリエイティブタウンなど渋谷地域
・その他 今後再開発・整備が行われるポップ&テック関連事業

②ポップ&テック列島ハブ
国内都市・拠点・活動との連携を進め、列島の連携特区構想を進めます。
・京都:京都クロスメディアパーク、京都国際映画祭等
・大阪:大阪城公園クールジャパンパーク
・沖縄:沖縄国際映画祭等
・その他 福岡、札幌など同種の拠点構想を持つ地域との連携

③海外連携強化
海外との連携を強化します。
・五大陸のオタク研究者を結ぶ総本山「世界オタク研究所」設立
・スタンフォード大学誘致の具体化
・韓国、マレーシアとの連携内容強化
・台湾、スペイン、フランス等 新たな連携拠点の開拓

④新技術交差点
テック系の連携先を拡張し、コミュニティの交流を促します。
・4K8K(映像配信高度化機構)
・5G (国内・海外の通信キャリア研究機関)
・VR (LAVAL VIRTUAL等)
・AI  (理研、NICT、産総研等)


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2017年8月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。