一部マスコミではイメージチェンジになっていないという評価もある。たしかに、菅官房副長官や麻生副総理が留任しているので、それは当たらないわけでもない。一方、評価できるのは、実力のある政治家、とくに、将来の宰相候補といわれる人たちを適材適所で配していることは評価できる。また、不適任が心配される穴がない。
反主流派では、石破氏のように党幹部として一線を越えた人は排除してけじめをつけつつ、野田聖子や河野太郎など非主流派でもけじめを守ってきた人は登用したのは良いバランス感覚だ。
特に、野田聖子については、小池新党封じというか、小池百合子と喧嘩しないという宣言らしい。賢明だ。
河野太郎、茂木敏充、小野寺五典、林芳正、野田聖子、斎藤健といった将来の宰相候補を入閣させ、小泉筆頭副幹事長、西村康稔官房副長官の登用も含め、長期的な視点が評価できる。
小泉進次郎はここで実績を残せば、次は大手を振って閣僚になれる。
女性閣僚はいずれも経験者。人材枯渇気味だから無理な起用をしないことは賢明だ。
岸田氏は希望通り外相をはずれ、一方で、林芳正、小野寺五典といった同派の重鎮が難しいポストについて政権を支えることになるし、安倍首相に対抗しての政権とりはむずかしくなるだろう。
また、別の見方をすると、憲法改正をするために、ほかのことでは、妥協していこうという姿勢とみることができる。さらに、親中的な人が多く、それも注目される。