非侵襲の血糖値測定器に挑戦する旧原子力機構

2017年08月30日 06:30

量子科学技術研究開発機構が、採血不要の非侵襲血糖値センサーの実用化に挑戦すると報道発表した。そのために、機構はベンチャー企業としてライトタッチテクノロジー株式会社を立ち上げたそうだ。

元の技術を開発したのは日本原子力研究開発機構で、中赤外レーザー光を指先に照射し、グルコース分子に吸収されなかった反射光の量から血糖値を算出する仕組みである。原子力機構は2016年に量子科学技術研究開発機構に統合されている。

同機構が発表した血糖値センサー

糖尿病患者は血糖値を毎日測定し病気の進行を管理するが、測定針を指に刺すのは痛みを伴う。非侵襲であれば痛みがないし、感染症のリスクも軽減される。

非侵襲の血糖値センサーは多くの組織で研究開発が進んでいる。24時間の継続モニターを目指しているグループもあり、Apple社も参入している。日常生活の中で血糖値は変動するので、決められた時刻に測るだけよりも、24時間測定し続けるほうが病気の管理に役立つからだ。

わが国では遠隔医療の解禁が遅れたが、糖尿病患者に対応した血糖値の遠隔管理には大きな可能性があり今後の進展が待たれる。ライトタッチテクノロジーの成功にも期待したい。

 

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