いま、なぜ「身のたけ起業」が流行っているのか?

2017年08月30日 11:30

近年、女性やシニアによる起業(起業希望者も含め)が増えています。

とりわけ、売り上げ至上主義のいわゆる「マッチョ起業」ではなく、ほどほどの規模感でビジネスを続けようという、「身のたけ起業」が大きな流れになりつつあります。

では、「身のたけ起業」とはどのようなもので、なぜ増えているのでしょうか?

その背景も含めて紹介します。

20年も30年もある「セカンドライフ」をどう過ごすのか!?

日本人の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳(2016年時点)。

さらに、これから人生100年時代が到来するとも言われています。

そんな中、60代で定年退職した後、20年も30年もある「セカンドライフ」をどう過ごすのか。

これは、多くの人にとって人生の重要なテーマといえます。

ボランティア、趣味人、勤めてきた会社で嘱託職員・・・・・・第二の人生の選択肢は様々ありますが、その中で注目を集めるのが「身のたけ起業」です。

いきがい、社会とのつながり、年金プラスアルファの生活費、社会貢献など、いろいろな要素を考え合わせた結果、起業に行き着く、という方が多いようです。

実際、中小企業庁が公表している『小規模企業白書』によると、起業した人の年齢で一番多いのは60歳以上の層です。

とはいえ、シニアの方々が起業に求めているのは事業を成長させることではなく、「やりがい」や「社会貢献」であるケースが圧倒的です。

このため、過剰な投資をせず、身のたけサイズで起業をする方が増えているのです。

仕事と子育ての両立の悩みは絶えない・・・・・・

また、最近は女性の活躍が進み、育児期の女性の就業率が極端に下がる現象、いわゆる「M字カーブ」はかなり改善してきています。

その一方で、子育て中の女性の就業環境が改善しているかというと、全くそんなことはありません。

・保育園に預けていた子供が熱を出した。すぐに迎えに来るように、と連絡が来た。上司の了解はもらった。それでも職場内での冷ややかな視線を感じ、どこか心苦しさが残る。

・次の日、子供を病児保育に預けて出社した。これで仕事は安心してできる。でも、子供と別れる時の不安そうな顔が焼き付いて離れない。

これは数ある問題点のほんの一例でしかありませんが、仕事と子育てを両立している方であれば、ほとんどの方が何かしらの心苦しさや違和感を抱いた経験があるはずです。

「何かがおかしい!」

そう思う女性がいま注目し始めているのが「身のたけ起業」です。

女性の起業希望者が増えていることは、『小規模企業白書』においても示されています。

男性に比べて、女性は「身近な人を幸せにしたい」という思いで起業をする方が多い傾向があります。

また、家庭とのバランスを重視する方も多く、これらの理由から、身のたけサイズでの起業をする女性が増えているのです。

「身のたけ起業」で心豊かに暮らす!

それでは、いま注目を集める「身のたけ起業」とはいったいどのようなものなのでしょうか?

ただ単にサイズの小さなビジネスのことかと言うと、そうではありません。

・リスクを低くコントロールしながら、自分が心地よいと思えるペースで働く起業法

・身近な人を幸せにしながら、自分も心豊かに暮らすことができる、そんな働き方

こういったものが「身のたけ起業」であり、それは、自分らしく生きるための「ワークスタイル」であると同時に、「ライフスタイル」でもあると言えるのです。

「身のたけ起業」の成功法とは!?

リスクが低いとはいっても、もちろんビジネスですので、「絶対に失敗しない」という保障はありません。

しかし、「身のたけ起業」を成功に導くためのいくつかのポイントは存在しています。

私の著書『なぜ、身のたけ起業で幸せになれるのか?』で、事例をまじえながら詳しく説明をしていますが、ポイントは以下の4点です。

・社会ニーズに応えるものであること

・得意分野をいかしたものであること

・アイデアや見せ方が優れたものであること

・過剰なリスクは負わないこと

一例として、社会ニーズに関する解説をご紹介します。

・身の回りの人とのなにげない日常会話のなかには、不満や困りごと、「こうだったらいいのに」といったことが溢れています。これらは全てニーズです。

・そのなかでも特に多くの人が共有しているものが社会ニーズです。例えば、「もっと着脱しやすい抱っこひもがあったらいいのに」、「最近足が弱って買い物に行くのが大変だから、スーパーからデリバリーしてもらえたらいいのに」などは社会ニーズの典型です。

・社会ニーズに応えるものであれば、そのビジネスで大きな失敗をすることはありません。

≪拙著『なぜ、身のたけ起業で幸せになれるのか?』から引用≫

1人光る 皆光る 何も彼も光る

これは、陶芸作家の河合寛治郎の言葉です。

「身のたけ起業」によって、その人の人生が輝き、周りの人を幸せにし、社会全体が明るく照らされていくことを願っています。

※ 『なぜ、身のたけ起業で幸せになれるのか?』(鈴木隼人著)はアマゾンのほか、ビジネス書を取り扱っている書店で入手できます。


編集部より:この記事は、衆議院議員、鈴木隼人氏(自由民主党、比例東京)のブログ 2017年8月27日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は鈴木氏のblogをご覧ください。

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鈴木 隼人
衆議院議員(自由民主党、比例東京)

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