ポップ&テックのショウケースをTokyoに

サロンCiP@慶應三田キャンパス。
世界のコンテンツとテクノロジーの動向として、自称GLOCOMの境真良さんがCES(ラスベガス)、WMC(バルセロナ)、CeBIT(ハノーバー)について話し、AOIproやNTTなどからSXSWの報告をいただきました。

境さんの話。
CESの目玉は一昨年はNetflix、昨年はクルマ、今年はAlexa。MWCは5GとIoT。CeBITはドローンが目立った。
世界的に大きく動いている、ということですね。

SXSWは展示会というより、勉強会とネットワーキングが本質、という説明がありました。なるほど、その機能は日本ではあまりクローズアップされていません。

NTT木下さんから、Cyber Teleportation Tokyoの紹介をいただきました。
スゴいよね。このライブ技術。
この後開かれた「ニコニコ超会議」でも超歌舞伎「花街詞合鏡」で存分に魅せてもらいました。

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このシンポ、ぼくは沖縄国際映画祭から戻ってきた足で参加し、週末はニコニコ超会議で超スポです。どちらもポップ&テックの融合した参加型イベント。

SXSWとかCESとかWMCとかCeBITなどを通じ、テクノロジーとエンタメが融合しているようですが、テックとポップを融合したイベントこそ東京でやらなきゃですよね。

もちろん、ポップでテックで参加型のイベントは、ニコニコ超会議、東京おもちゃショー、東京ゲームショーなどいろいろあるのですが、もっと集積することでパワーを発揮できると思うんです。海外にない、もっとスゴいものをお見せできると思うんです。東京なら毎日やってていいと思うんです。

テック&ポップ特区のCiPが仕掛けていきたい。

境さんは、日本が大市場であることを前提にイベントをする時代は終わり、海外と連結して発信することを強調。山口さんは、日本はタテ割りでたこつぼになりがちだから、外国人の目でみて、ゆるく大雑把に連結させるのがよいと指摘。同意します。それ、やりましょう。

その後、経産省コンテンツ海外流通基盤整備事業JACCの報告会となりました。
VIPO市井事務局長、角川アスキー総研三村さん、SYNC MUSIC後藤事務局長、アーティストコモンズ菊池さんから報告。

JACCは、映画、テレビ番組、アニメ、キャラ、音楽、ゲーム、マンガの一括検索機能をもつデータベースを構築するものです。音楽部門はぼくらのSync Musicが担当しています。

コンテンツ海外展開の基盤整備。地味だが大きな意味のある政策です。既に178か国からアクセスがあったとか。その分析により、海外市場の動向や展望も得られそう。国のコンテンツ政策は、こうしたインフラ整備に力を入れるのがいい。

2020に向けて、こうしたインフラ整備も進みます。地味なインフラの上に、賑やかなポップ&テックのショウケースを作る。セットで進めたいです。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2017年9月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。