今年最後の都議会が終了。知事議案にあくまで是々非々

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日は都議会最終日、かがやけTokyoからは上田令子都議が討論に立ち、先日お伝えした職員給与の増額に関連する3つの議案には反対を表明しました。


なお、残念ながら主要会派の反対多数で「議員の期末手当を据え置く条例案」は否決され、正式に追加ボーナスが支給されることになったことは大変遺憾です…。

その他の知事提出議案については、都政を前に進める観点から吟味した上で賛成を表明させていただきました。

終了後は、恒例の知事挨拶周りが行われ、


まあこんな見出しが付いたりはしますが、そもそもこのセレモニーは各会派数十秒程度ですので…(苦笑)。

都議会は閉会しましたが、予算要望書の提出、会期外にも行われるオリパラ特別委員会と、議会公務は年末までまだまだ続きます。

引き続き、知事に対して賛成すべきは賛成し、反対するときは毅然と反対しながらも対案・建設的な提案を出す姿勢を貫き、都政を前に進めていく所存です。

以下に昨日発表した、幹事長談話を掲載しておきます。

簡潔ながら、こんなところで。

それでは、また明日。

2017年12月15日

平成29年第4回定例会を終えて(かがやけTokyo幹事長談話)

第4回定例会では、全国でも先駆的な「自撮り防止」に関する条例案や、職員の再就職のさらなる可視化を図る条例案などが審議・可決されました。着実な都政の前進については評価するとともに、議会質問でも議論が交わされた、新たに試行スタートしている「都民による事業提案制度」などの画期的な取り組みについては、引き続きその試みを支持し、より良い政策実現に向けて共に努力していく所存です。

一方で、3件の職員給与の増額に関する議案については反対を表明いたしました。人事委員会勧告に基づく職員給与の増額は合理性に乏しく、とりわけ市場移転問題や五輪を始めとする都政課題が山積する中で、職員給与を上げることは都民の理解を得られません。現在、小池知事も都議会議員も「身を切る改革」として給与・報酬をカットしておりますが、これは職員の高額人件費是正の呼び水としなければならないものです。「身を切る」と「改革」はセットでなければ、単なる政治家のパフォーマンスになりかねません。引き続き、都政における公務員制度改革の実現を目指して参ります。

そして現在、入札制度改革や築地市場の移転問題、とりわけ築地再整備の計画については混迷を極めており、こうした状態について知事自ら積極的な問題解決を図ろうとする姿勢が見られなかったことは大変残念です。特に、遅々として進んでいない築地再整備については、関係各所の理解が得られないことからも見通しは極めて不透明であり、早急に築地市場跡地については有償所管換えを前提としたスキームに移行し、基本方針の撤回を求めるものです。予算要望等では引き続き、知事による関係者との直接折衝と、現在計上されている築地再開発の検討予算を「ゼロ」にすることを求めていきます。

最後に、議員の期末手当を据え置く議員提出条例案が否決され、都議会議員の期末手当が約12万円アップすることは、極めて遺憾です。現在、報酬の2割削減を実施している議会改革の方向性を相矛盾するものであり、「身を切る改革」が選挙のための方便であったとも受け取られかねません。最大会派を始めとする多くの都議会議員たちが、先の選挙では議会改革を打ち出し、公約としたはずです。都民の期待に反する議会改革の後退については、強い懸念を表明するものです。

かがやけTokyoは引き続き、都民とお約束をした情報公開の徹底、ふるい議会を新しくする議会改革の実現に向けて、都民に開かれた活動を続けて参ります。

かがやけTokyo幹事長
おときた駿


編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2017年12月15日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。