毎日新聞の加計学園disりこそ、これでいいのか?

2018年01月31日 06:00

1月にネットで炎上した政治記事の締めくくりは、「2位じゃダメなんですか?」のイメージから脱却できないことを嘆く蓮舫氏かと思いきや、毎日新聞がやらかしてくれた。4月に開学する加計学園獣医学部の入試に、一般入試方式とセンター試験方式を合わせて1,000人超が応募、約20倍の競争率になっていることを伝える記事を配信した、同紙の総合デジタル取材センターのツイッターが「これでいいのか」という余計な感想を一言つぶやいたばかりに、大炎上してしまった。(追記:31日15時 当該ツイートは削除された)


すでにネット民からは総ツッコミ状態だ。

「これでいいのか」とはどういう意図なのか説明してください。受験生の選択に何か文句があるのですか?受験生は何か悪いことをしましたか?

定員割れして、思いっきり
叩いてやろうと思ったのにね。
残念でした。

加戸証言によって10年以上前から誘致が進められていたことが明らかになった獣医学部に1,000名以上の応募があったわけで、実にめでたい。
もう捏造が通じないので「これでいいのか」とだけ書くのは単なる負け惜しみで、見苦しいことこの上ない。
何が悪いのか、言えるものなら言ってみろ。

加計学園問題に安倍首相の関与があったかどうかを問わず、この主観的ツイートは問題があると言わざるを得ない。受験生と親がどこの大学の入試を受けるかはそれぞれの自由だ。毎日新聞が護りたくて仕方がない日本国憲法の23条では「学問の自由」を保障している。

すでに文科省の開学認可を通ったとはいえ、一大ネガティブキャンペーンが繰り広げられた中でも入試を受ける選択をした受験者や受験料を支払う親御さんの意思決定について、このツイートをした記者からすれば“物好き”に見えるのかもしれないが、「学問の自由」を行使しようとする努力を否定していると思われても仕方がない。

ツイートした記者は、まだ合点がいかないのであれば、我が身に置き換えてみるとよい。毎日新聞の論調に賛同し、購読する読者に対し、異なる考えを持つインフルエンサーが「これでいいのか?」と評したら気分を害するであろう。西山事件という歴史的スクープでありながら取材手法が微妙な騒動を起こし、その影響で一度倒産した“黒歴史”があったとしても、英字新聞で長年、日本を貶める低俗な表現をした過去があったとしても、それでも毎日新聞を愛読したい読者がいるのであれば、憲法で定められた思想信条の自由に基づき、その選択自体は認めるしかない。それは毎日新聞の論調に対する批判をするのとは別の話だ。

これは他紙だが、半月前に、朝日新聞に関して、作家の百田尚樹氏が「朝日新聞は日本の敵だが、そんな売国新聞を支えている朝日の読者も日本の敵だ」とツイートしたのに対し、朝日新聞が広報部の公式アカウントで「特定の新聞の読者を敵視するような差別的な発言に強く抗議します」と抗議した(参照:J-castニュース)。おそらく毎日新聞も同じ立場に立たされたら(ツイートするかは別に)社内で同様の反発をする記者がいることに、首を賭けてもいいと思う。

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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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