石破氏、村上氏は朝日と組んで北朝鮮を励ますな

2018年03月30日 12:00

村上氏と石破氏(自民党サイトより:編集部)

『北朝鮮、このタイミングで「森友」あげつらう 安倍政権は「退陣直前」と論評』という記事がJCASTニュースに出ていた。

2018年3月29日付の労働新聞の記事で

「安倍は森友学園の問題をはじめとする超大型不正スキャンダル事件で再び行き詰まり、文字通り退陣直前の状況に置かれている」

「日本各階層の人民が各地で嘘つき内閣は政治をする資格がない、アベ政治を許さない退陣せよといったスローガンを掲げながら反政府闘争をくり広げている」

「安倍一味は、彼らに集まる怒りのまなざしをそらして政権の危機を免れるために拉致問題や最大の圧力を持ち出している」

などと言いたい放題だ。

朝日新聞と立憲民主党は(少なくとも結果的には)北朝鮮のためにいい仕事をしている。「石破茂氏や村上誠一郎氏も?」などと言われないようにして欲しいものだ。安倍政権が長く続かないかもしれないというメッセージは金正恩に間違った期待を抱かせ、核放棄をためらわせることは間違いない。森友問題とのことの軽重を考えて欲しい。

もちろん、民主主義である以上は、戦争の最中でも選挙や政権交代があってよい。日本だって、昭和17年(1942年)に総選挙をしているし、イギリスでは1945年に保守党のチャーチルから労働党のアトリーに政権交代している。

しかし、年がら年中、退陣要求するのは論外だ。総選挙で選ばれた政権は、四年間が任期であって、それを覆したければ、解散を要求すべきだし、森友など理由にならない。まして、与党内では、首相を変えたければ、総裁選挙を通じてするべきだ。それに、半年後に総裁改選があるのだし、国政選挙もその前にないのだから、国際情勢が緊迫しているいま首相に代われと言ったりするのは不見識だ。

『「安倍3選ない」「財務省が悪いじゃ正義ない」自民議員が佐川喚問後、激白』(AERA)というので誰だろうとみたらいつもの通り村上誠一郎氏だ。

「安倍首相も麻生財務相も、竹下(登・元首相)さんが予算通過と引き換えに退陣をしたように、大所高所の判断する時期にきた。これ以上長引けば、政治や行政に対する国民の不振がさらにつのる。そして、官僚たちに物理的なしわ寄せがいく。これ以上、あらゆる意味で犠牲者を出してはいけない」

「佐川さんだって、優秀なんだからわかっているはずだ。その佐川さんがなぜ、背任罪や公文書偽造などの犯罪者になりかねない危険なことをやらざるをえなかったのか。そのことを明らかにしなければならない。 佐川さんは、福島から刻苦勉励して財務省の役人になった。なのに、彼だけがすべてを抱え込んで「自分がすべてをやりました」と。これでいいのか。佐川さんの人生は何だったのか。どういう顔をして地元に帰れるのか。佐川さんだけを悪者にして、犯罪者にしていいのか。メディアも、もっと佐川さんの人生を考えてあげてほしい。」

と佐川氏が安倍首相を庇っているという決めつけに等しい言い方だ。それに、竹下内閣の支持率と現在の安倍内閣の支持率と比べてみたら一緒にするような状況でないのは明らかだ。

トヨタの社員がトヨタの車の悪口言えばニュースになるというだけの存在に自分がなっていることを村上氏は自覚すべきだろう。

あまり知られていないが、村上氏には別の肩書きがある。「岡田克也の義兄」である。岡田夫人は村上氏の妹である。その肩書きのほうが分かりやすいし、こうした記事にふさわしい。日本では政治記事でこうした関係にふれないことが多い。海外でなら、もちろん、そういう関係があるから、別の党派に属してはいけないわけでないが、つねに、自分はそういう関係があるが立場は別だと弁解しているし、なんらかの支援を受けているかなど常に関心をもって見られる。村上氏がイオンの関連企業、出入り業者などから支援を受けてないかチェックが必要だろう。

政界に限らないが、日本の社会は、個人的な関係での情報漏洩や利益相反について甘すぎる。そういう立場であってはいけないのではまったくないが、問題がないというには、きっちりしたけじめが必要だ。

石破氏も、朝日新聞御用達みたいになって、都議会議員選挙や総選挙のときに弾を後ろから撃つような政権批判をしていた。新聞が勝手に見出しつけただけなどというのかもしれないが、たとえば、朝日新聞がどう書くかなど最初から分かっているはずだから弁解にならない。

この両氏は、ある月刊誌の『安倍から日本を取り戻す』とかいう特集に菅野完氏、植草一秀氏らと寄稿していたが、これも、どういう扱いで掲載されるか最初から分かっているはずだ。

一方、自民党の竹下亘総務会長は、「安倍昭恵さんという存在が政権に迷惑をかけたことは事実だ」と講演で語った。しかし、同時に、「関与していたことと迷惑をかけたことは違う。何らかの関与があったら、安倍総理は辞めていた」ともして昭恵氏の関与を否定したが、これは、バランスの取れたもの言いだ。

私も『安倍首相は行政の長でなく個人として謝罪が必要』とアゴラで書いたが、安倍首相の「関与していたら辞める」発言にしても、昭恵夫人の軽率な行動の数々についても、敵から批判されるいわれも、謝る必要もないが、味方に対しては謝る理由が十分にあるのだ。味方には常に結果責任をとらねばならないのだ。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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