京都国際映画祭2017 前編

2018年04月19日 11:30
「映画もアートもその他もぜんぶ」をスローガンに吉本興業が主催する文化産業祭「京都国際映画祭」4回目。コンテンツ横断、伝統とポップごった煮、芸人多数参加、都市全体の活用。世界のどこにもないイベント。実行委員長を務めました。http://kiff.kyoto.jp/
開幕のごあいさつを申し上げました。
「映画のようで映画でない。アート展のようでアート展でない。
それは何かと尋ねたら、京都国際映画祭。
みんなでつくって、みんなで楽しむイベントです。
日本の真ん中、映画のふるさと、この京都で、今年もお目にかかれますこと心から御礼申し上げます。
西本願寺を皮切りに、京都タワー、岡崎公園、植物園、京都の東西南北、あちこちで、楽しんでもらいます。
今回のテーマ「京都 三泊四日」、ひとつ盛大に、お願い申し上げます。」
「京都国際映画祭2017、西本願寺で開幕!」
4日間の来場者数は33万人。
映画上映本数101作品、アート作品495展示。
参加アーティスト128名、アート企画35。
公共施設や百貨店、映画館など31会場で展開しました。
「西本願寺で「京都国際映画祭」開幕」
開幕は西本願寺、重要文化財「南能舞台」にステージ、国宝「鴻の間」に客席を設けました。
祇園甲部の芸妓さんたちが拍子木を打ち鳴らして「ありゃありゃありゃありゃ」演奏する伝統芸能「手打ち」の披露で幕開け。「七福神」「花づくし」の2曲を披露いただきました。
国際的な活躍を期待される俳優を表彰する三船敏郎賞。2014年は役所広司さん、2015年は仲代達矢さん、2016年は阿部寛さんが受賞。今年は浅野忠信さん。
牧野省三賞は、牧野さんの孫でもある津川雅彦さんが登壇し、新藤次郎プロデューサーに授賞されました。
「牧野省三賞は新藤次郎氏が、三船敏郎賞は浅野忠信氏が受賞!京都国際映画祭」
鏡開きの掛け声はきよし師匠と文枝師匠。
文枝師匠「初めての映画出演は東映でした。朝早くに京都の撮影所に行くのですが「送っていったるわ」と車に乗せてくれたのが横山やすしさんで。ビューっと、猛スピードを出して。後で知ったら免許を持っておられなかったんですよ!」
又吉直樹さんの芥川賞受賞作、板尾創路監督「火花」特別上映。
2016年6月からNetflixでドラマ化され世界190か国に配信、さらに同ドラマがNHKで連続ドラマとして放映されたうえ、ビッグコミックスピリッツでマンガにもなりました。
そして映画化。キレのあるすばらしい作品です。
海外プレスのかたから、これは外国でもウケるかと聞かれ、ウケるかどうかはわからないが映画として評価はされるでしょうと答えました。チャド・マレーンさんの字幕力が大きいかな。
「『火花』の世界初上映に板尾創路監督、菅田将暉さん、川谷修士が舞台挨拶に登場!」
板尾さんには昨年、慶應義塾大学のイベントでご登壇いただきました。
その際も芸人さんの才覚を目の当たりにしたのですが、
芸人の書いた小説を芸人が演じ、芸人が撮る、その人材宝庫の意義を改めて見つめました。
ぼくも菅田さんが「ヘリで来た」と発言し、誤解を広げるのに一役買いました。えらいすんまへん。
「板尾監督、菅田の釜山からヘリ移動報道を訂正「アホやと思われる」」
京都市の持つ古いニュース映像の上映にぼくは惹かれました。
日本で初めて映画が上映された京都、スタジオが集結した京都には豊かな映像資産があります。
市民の持つ写真などの資産も豊かなはず。
それらを発掘し、デジタルで発信したい。
映像の参加+発信、これは今後の宿題です。
門川京都市長「昨年は世界遺産の二条城で、今年も世界遺産の西本願寺でオープニングができたことは感慨深い。映画・アート、すべての文化で日本全体を元気にし、世界から尊敬される。そんな日本にしたい。」
京都の使命どすな。
山田京都府知事「京都の文化は伝統に革新を積み重ねて発展してきたもの。映画文化をリードした京都のポテンシャルを活かし、より多彩なコンテンツで地域の活性化につなげたい。」
市長・知事の双方からご支持いただけるのは心強い限り。
そして文化庁が京都へ移転します。みなさんよろしゅうに!
今くるよ師匠とともに発信役を担う清水圭さん。
ぼくと同い年で、同じく京都出身です。芸人であり、ファッションやカフェの店も経営する越境のひと。
映画の街、役者の街だった京都の記憶を持つ者として、映画もアートもその他もせんぶの越境を、共に進めたい思います。
「地元の方に根付いてもらうには、やっぱり10年、20年かかると思いますわ」。
そう思いますねん。ぼくもがんばります。
「清水圭が語る、京都国際映画祭の魅力」
昨年の模様はこちら。比べてみとくんなはれ。
「京都国際映画祭2016」
アンバサダーは岩下志麻さん。
「京都は20代の頃から来ていて、第二のふるさとのように思っている。参加できることがうれしい。」
こちらこそおおきにありがとうございました。

 

(つづく)

編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年4月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。

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