「朝生」は不毛で恥だが役に立つ

2018年04月29日 11:30

娘をイトーヨーカドーに連れて行くたびに、キッズコーナーに行くのが楽しみで。私も思わずはしゃいでしまう。積み木で、タワータイプマンションをつくっちゃったぞ。

それはそうと、実に久々に朝生を通して見てしまった。いや、実は金曜は1限から4限まであり。たいてい、昼休みにも打ち合わせなどが入り。ぐったりなのだ。帰宅したら、ドラムソロのあと、安全なところに倒れるYOSHIKIのようにばったり。寝てしまった。昼寝ならぬ、夜寝をしたので、目がさめていたのだ。

朝まで朝生に付き合うというのは、意識の高い系のようで、一切は意識低い系だ。不毛だとわかっているから。この日も議論はまったく噛み合わなかった。司会者や出演者からの質問に答えない者もおり。総合格闘技でもなければ、プロレスですらなかった。与野党とも、よくも悪くもそれらしく。井上達夫氏、森本敏氏、菅野完氏の発言にはうなる部分があったのだが。

番組公式サイトより:編集部

今後の政と官のあり方など、メインテーマであることは語られず。高圧的な居酒屋トークという感じだった。

もっとも、見終わったあとに見方が少し変わったのは、噛み合わない議論、質問をときに高圧的に、ときにはのらりくらりとかわす様子はそれはそれで有益で。何を発言したかよりも、何を発言しなかったか、何に答えなかったのかという点を楽しむものなのだと解釈もした。誰が論理破綻していても高圧的に押し切ろうとしているかとか、誰が偉そうかとか、そういう部分も。そういえば、働き方改革関連の話はまったくでなかった。与党議員や、論客が、野党が国会をボイコットしている様子を糾弾する場面もあったのだが、そこでも「働き方改革」関連法案の話はまったくでなかった、私の記憶では。

山口真由氏による「めくら判」発言も味わい深かった(説明のために書く)。彼女は2回、この言葉を使い。Twitterのハッシュタグで私は、「使うべき言葉ではない」「不愉快だ」とコメントした(彼女にメンションしたわけではない)。その言葉が届いたのか、CMあけに「稟議書を見ないで判子を押すことをさして言った」と釈明していたが、謙虚な態度には見えなかった、少なくとも私にとっては。

そもそも、この言葉は公共の電波ではもちろん、普段の会話でも使うべき言葉ではないと私は考えている。生放送とはいえ、ナチュラルに出てきたということは、使って当然という意識なのだろう。

悪気のない一言だったのだろうし、番組での(軽かったが)釈明もあったわけだが、悪意に基づくものよりも、こういう「悪意がなかった」というものも立派に悪質で。行為が正当化されていること、定着していることの方が怖い。

山口真由氏(本来なら、すでに本名で書いているので山口氏と書くべきだが、時節柄、山口メンバーと間違う方もいるかもしれないので、こう書く)については、よく知らないし、少なくとも否定的な感情は抱いていなかったが、なかなかがっかりだったし、彼女云々(日本国首相のようにでんでんと読んじゃいけないぞ)ではなく、そうかみんな人権意識薄いなあと思った次第だ(そういえば、弁護士なんだよね)。#MeTooムーブメントなど、女性からの告発が相次ぐ今日このごろだけど。

というわけで、長年、たまに少しだけ見てきたけど、朝生の存在意義がなんとなくわかった44歳の朝。自分が呼ばれることはないと思うけど(私は田原総一朗氏の喜び組ではない、あそこで重用されている人の喜び組感が苦手)、呼ばれたらあの晩出ていたレベルの人には負けないからな。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年4月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部専任講師

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