CEATEC2017

中村 伊知哉

CEATEC2017。
出展社数648→667、コマ数1710→1758と昨年より拡大。
家電展からIoT展へと大きく舵を切っています。
2009-10年はマルチ端末の3D、11-12年はスマート化、13-14年はクルマに軸が置かれていました。
2015年にIoTが台頭し、昨年はIoTタウンも現れて、銀行やオモチャなど多様な業界の顔も見られるようになりました。
過去のメモです。
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
今年もIoTタウン。
昨年に続きタカラトミー登場。
オリジナルのプログラミング環境でロボット「COZMO」を動かそう。
ロボット花盛りです。
バンダイナムコ見参。
学習型会話エンジンを備えたロボット、新コミュニケーション玩具。
これもバンダイナムコ。
ガンダムに登場する小型球形ロボット「ハロ」。
ガンダムのコアな台詞を話します。
ゆらゆら左右に揺れて、目や口を光らせて、感情を示します。
商品化を待ちましょう。
三菱東京UFJ銀行MUFGも昨年に続いて登場。
ブロックチェーン技術を使った1コイン=1円の価値を持つデジタル通貨「MUFGコイン」。
P2P送金の利用を想定しているそうです。
これもMUFG。
ロボット行員NAOがおトクな商品情報をご案内します。
日立のロボットIT基盤を活用。
ARを活用した次世代店舗も提案しています。
三井住友グループSMFGが参加です。
手ぶら決済の顔認証決済サービス、独自AI実用構想、スマート農業などを展示。
日本総研が後ろで重要な動きをしているとみた。
オムロンの卓球ロボット「フォルフェウス」が第4世代に進化したそうです。
対戦相手の動きをセンサーで捉え、相手がスマッシュを打とうとするとAIが弾道を予測しレシーブするんだそうです。
ぼくよりうんと強いです。
ソシオネクストの半導体ソリューション。
8Kサイネージ、バーチャル22.2chサラウンド、超指向性音響。
ふむ、デジタルサイネージジャパンに出展くださいませ。
日立。
スマホに内蔵されている加速度センサーのデータを活用し、AIで組織の幸福感(組織活性度)を計測する技術。
矢野和男さんがMITメディアラボ+MITスローンと共同研究していた結果が実装され、ここまで来ています。
富士通はブロックチェーン推しでした。
情報銀行やデジタル流通の提案。
来年あたり本格化しているかな。
パナソニック。
メイクアップデザインツール。
匠の技術「メイク」のデジタル化。
パナソニックもロボットを提示。
幼児向けソーシャルロボット「cocotto」。
バンナム「ハロ」のような球形で会話するタイプながら、こちらはころころ転がって、会話したり遊んだりすることで子どもの感性を育むもの。
今回とても攻めの姿勢が目立ったのがKDDI。
5Gの世界を表現していました。
これはアバター・テレイグジスタンスロボットTELESAR V。
触覚伝送技術を搭載しています。
au「自由視点VR」は複数カメラの映像をもとに3D空間をモデル化し、あらゆる視点からの視聴を可能にする技術。
いろんな視点からスポーツを鑑賞することができます。
5Gなら16台のカメラで8K並み映像を十分リアルタイム伝送できます。
auのスマートドローン。
4G/5Gの携帯通信モジュールを搭載することで、ローカルエリアを超えても飛行制御できます。
広範囲での自律飛行や遠隔地からの制御が可能になります。
auはそのプラットフォームを構築する構え。
ドローンが通信として認識されるようになりましたね。
Googleがスポンサーとなって行われる月面探査の国際賞金レースに、auがサポートするHAKUTOが参加するそうです。
インドのロケットPSLVに月面探査ローバーを乗せ、「雨の海」に軟着陸。
そこから500m以上走行し、動画やデータを地球に送信するというミッション。
れなちゃんと。
NTTはプロ野球のピッチャーの投球を体験するVR技術。
実際の球筋が打席で体験できる。
投手の球筋って、映像で撮ってデータで再現できるんだけど、著作権ないのかな。
情報通信研究機構NICT。
31言語に対応する音声翻訳アプリVoiceTra。
活躍しています。
ウェアラブル脳波計、地デジ電波を使った気象(水蒸気)推定などの展示もありました。
産総研やIPAも高いプレゼンスを示していました。
慶應義塾大学も触覚技術で参加。
みんながんばってるね。

ではまた来年。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年5月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。