番組で小学生が“競馬予想”:NHKは不適切だったと表明すべき

2018年05月15日 06:00

NHK「おはよう日本」より

昨日のブログ、NHK「おはよう日本」が小学生に競馬予想をさせた件ですが、アゴラさんに掲載して頂いたので是非ご覧下さい。

小学生に競馬予想⁉︎NHK「おはよう日本」不見識ぶり

しかし、この番組のディレクターは、この企画にあり方に、疑問を持たなかったのか?と不思議で仕方がありません。

しかも天下のNHKさんですよね?
この世で一番発信に気を使わなければならないメディアですよね?
でもって、今はIRの問題もあって「ギャンブル依存症」について、これだけ大騒ぎされている時代ですよ。
「入場制限」とか「予防教育」とか、これまで問題意識のなかった人達だって、なんとなく「言われてみりゃそうだよね」と気がつく時代ですよね。

18歳に成人年齢が引き下げられる時に、あやうく酒、煙草、ギャンブルも年齢が引き下げられそうになりましたが、発達途上の青少年に対する依存症リスクについて、我々が即座に記者会見等で情報を発信したことも功を奏し、国にも理解され、解禁年齢は据え置きとなりました。それだって結構何度も話題になりましたよね~?

かつては、子供がウロウロしていたパチンコ屋さんも、今ではその辺きっちりやっているとのことで、親が子供を連れて入場なんてことはできなくなっているのだそうです。

我々なんか通路に落ちてる玉を拾って、パチンコ打ってましたからね。今考えると恐ろしい光景です。
親がパチンコに夢中になっている間に、子供が誘拐されたなんて事件が80年代には頻発しました。しかも犯人まだ捕まってないし…

時代と共に、様々なことって改善されていくのが当たり前で、その改善されていくことを最先端で伝えていくことがメディアの役割ではないでしょうか?

例えば、昔はごみの収集制度なんか全然なくて、その辺の道端や川や海に平気でゴミをポイポイ捨ててた人がいるわけですよね。

「そういうことはダメだよ、今度からゴミ収集車が走りますよ!」
という広報をするニュース映像があった!という番組を先日見て、
「へぇ~!あの頃の日本はまだこんな感じだったのか!」
とびっくりしたんですが、つまりメディアってこういう啓発の役割もあるわけじゃないですか。
だから当然時代に敏感じゃなきゃなりませんよね。

さらにはこれこれこういうことのためにこの法律ができた!
ってことも当然知っておかなきゃ放映なんてできないですよね。
私なんかは自分の周りの法案しか興味がないですけど、メディアはやっぱりその意味を知らないとまずいですよね。

ギャンブルに年齢制限の法律があることぐらい、誰でも知ってますよね。
じゃあ、その法律は何のためにあるの?と言ったら、子供がギャンブルをすることは悪影響が大きいからですよね。だからそのリスクを高めるような放映はまずいな…って、考えるまでもなく分かることですよね???

「おはよう日本」さんに聞きたいのは、例えばこれお酒だったらやります?
「ビール工場見学が大人気!」なんて企画もよく取り上げられてますけど、
「ビール工場ならではの楽しみ方もあるんですよ。子供たちにビールの楽しさを知って貰うために、ノンアルコールビールを飲んで貰いましょう!」
「どう!?美味しい?」「うん、美味しかった!また飲みたい!」
なんてことやりますか?

絶対、やらないですよね???(やったりして…?)

ギャンブルだってリスクは全く同じです。
そのリスクを勝手におはよう日本のスタッフさんが軽視しているだけで、自殺率もそして周囲に与える悪影響も、付随する社会問題も、アルコールと全く同じです。

NHK「おはよう日本」のディレクターさんは、速やかに
「競馬場に行って、小学生も競馬の予想を楽しもう!」
といった主旨の番組を流したことを、不適切であったことを表明して欲しいです。
皆さんの立場や影響の大きさを考え、迅速に対応して下さい。


編集部より:この記事は、公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表、田中紀子氏のブログ「in a family way」の2018年5月14日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「in a family way」をご覧ください。

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田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表

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