ロックハンド全員
「岩手発・超人スポーツプロジェクト」。
「ご当地超スポ」開発プロジェクトの発表会が盛岡で開催され、3種目の新スポーツが発表されました。2016年の岩手国体に端を発したイベント、2回目です。
昨年の模様はこちらにメモしました。
審査員は達増拓也岩手県知事、フェンシング太田雄貴さん、超スポ協会南澤専務理事とぼく。
知事、今年もどうもありがとうございます。
大賞は「ロックハンドバトル2」。
昨年に続く連覇!
両腕に重く大きな手「ロックハンド」を装着し、腕についた「鍵岩(かぎいわ)」と呼ぶ小さな的を落としあう競技。
ロックハンドを振る力強さと、鍵岩を狙う正確さが試される。
岩手県の県名由来である「三ツ石伝説」をモチーフにしています。
今年もマンガをベースに競技を生み出すポップ指向です。
去年、ベタな民話で攻めましたが、今年はバンカラ応援団の競技に変身していました。
そうか、岩手は旧制中学のバンカラ応援があったか。
応援団好き(←ぼく)には刺さっちゃうんだよな。
副賞は牛肉5kgと「金色の風」5kgだって!
「金色の風」は岩手の最高級のコメで、この日 新発売なんだって。
達増知事がおっしゃってました。知らんかった。
優秀賞「オルフェズ・シンクロジャンプ」。
100個のフルカラーLEDと9軸モーションセンサーを内蔵し光りながら足の動きを計測するハイテク靴、no new folk studio社がクラウドファンディングで開発した「オルフェ」を使って、2人で息を合せてジャンプする競技。
ジャンプがシンクロすると高得点。
15秒の制限時間内でポイントを稼ぎます。
いわゆるIoT+スマート技術を体に取り込むという点で超スポの目指す情報社会の人機一体スポーツという方向に合います。
知事がフェンシングメダリストにシンクロしようとしているところです。
牛肉3kgコメ5kg。
敢闘賞「超人リングベル」。
これスキです。
ハンマーで叩くと鐘がなるんです。
加速度センサーとベクトル分析で、振り下ろす方向だけを計測し、下にまっすぐ叩いたら高得点。力は関係なし。
3歳児がおとうさんにガチで勝った図です。
超スポの目指す方向です。
牛肉2kgコメ5kg。
菊田一夫さんが岩手県の岩谷堂で疎開した体験に基いて脚本を書いたラジオドラマ「鐘の鳴る丘」がモチーフ。
緑の丘の赤い屋根、とんがり帽子の時計台、鐘が鳴りますキンコンカン。
どついたらキンコンカン鳴る。
音をポイントにした超スポは初か。
ご当地キンコンカン。
超スポはスポーツと技術と文化のかけあわせ。
地域ごとに異なる文化に根ざしたスポーツも生まれます。
学生、先生、企業が混成チームを作って開発と改良を重ね、県庁=行政がバックアップする。
「岩手メソッド」です。
岩手発超スポ2。
ホップからステップへと来ました。
次はジャンプです。
よろしく!
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年5月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。