W杯現地観戦:日本の勝利を心から祝福してくれたコロンビアの人々

2018年06月23日 06:00

2002日韓、2006ドイツの後は国会議員だったために現地で応援することができなかったワールドカップ。
今回は1試合だけでしたが念願叶って12年ぶりに行ってきました。

しかも、初ロシア!

【空港到着】

現在ドモジェドヴォ空港から帰国の途についた機内ですが勝利の興奮冷めやらぬ状態です。
モスクワではボリショイ・バレエ鑑賞、美術館と世界遺産巡り、そして謎の施設訪問を通じて幾つかの学びがありましたが、それは後日アップするとして、今回はグループH初戦「日本vsコロンビア」を中心に記事を書きたいと思います。

【リアリスティックな映画です】

JAL機内では、タイミングよく上映されていた”Red Sparrow”(ジェニファーローレンス扮するロシアの女スパイが主役の映画)を観ました。

数か月前に元情報将校のスクリパリ氏が神経剤で意識不明の重体に陥ったことや、元KGBリトビネンコ氏が放射性物質で毒殺されたことが記憶に新しいので、とてもフィクションとは思えない内容でした。

映画を観て変に緊張が高まりながら空港に降り立ちましたが、専属ガイドとして出迎えてくれたアナスターシャさんの笑顔と気配り、そして何よりも街の明るい雰囲気のおかげでホテルに到着する頃にはその印象はガラリと変わっていました。

【モスクワ川】

【明るいテラスレストラン】

ワールドカップ期間中は世界各国からサポーターが集まってきて特殊な状態になるのはわかっていますが、ホテルもレストランもサービスがとてもフレンドリー。街ゆくロシア人も気さくに会話に応じてくれて、とても印象が良いのです!

【ホテルの部屋から見えるレッドスクエア】

宿泊したホテルは115年の歴史を誇るメトロポール。私の部屋は赤の広場に面していたので、窓から見える景色を見て嬉しくなりました。しかし、同時に悪い予感が…。

それが的中しました。
このエリアは夜になると完全なトランスお祭り状態。連日朝の5時ごろまで歌ったり踊ったりのドンちゃん騒ぎが大音量で聞こえてきます。滞在した5日間はほとんど睡眠がとれませんでした(笑)

【とにかくすごい人!】

いよいよ試合当日。
早朝便で向かった開催地のサランスクはモスクワと打って変わって静かな地方都市。
もちろん開催日はその静かな町も豹変します。

驚いたのは日本人の少なさ。日本(東京)よりも更に3500キロも遠いコロンビア(ボゴタ)からはサポーターが非常に多く応援にきていて、サムライブルーよりもコロンビアの青ユニフォーム(アウェイ用)の方が目立つぐらいです。地元空港の警官に聞いたところ観客数4万人のうちコロンビア人約3万5千人、日本人約3千人、その他2千人とのこと。つまり、日本代表の応援は全体の8%ほどでしかありません。

今回の旅行は私が幹事として社長7人のグループを引き連れていたのですが(9人の予定でしたが、急遽2人が来られなくなりました)、とにかくトラブルに巻き込まれないことを第一に考え行動していました。

因みに、私の大学卒業論文のテーマは「コロンビアの麻薬産業とメデジンカルテル」。書いていて怖くなったのを覚えています(汗)

そして、コロンビアのサッカーファンが非常に熱いことも知っています。試合中や試合後に起こった過去の様々な事件は残念ながらフィクションではないのです。

よって、最初はこの人数差に少し緊張感を覚えました。しかし、それは少しずつ緩和されていきます。

空港に着いた時からコロンビア人たちが気さくに声をかけてきて、肩を組んできたり、記念撮影をお願いされたり、とにかく陽気にコミュニケーションをとってくるのです!

【空港で】

【サランスクの道は黄色だらけ】

【スタジアムもゴール裏一ヶ所以外は黄色だらけ】

【私たちのまわりも黄色だらけ】

【一点リードで守りに入ってしまった日本。このファウルの時が一番ヤバイと思いました】

しかし、試合で劣勢になると雰囲気は一変。
私たちの席は完全にコロンビア・イエローに囲まれていましたから、そのピリピリとした空気が痛いほど伝わってきます。

それでも日本がリードをしてからの後半は時折怒号が飛ぶ中で、必死に走る日本代表を応援するために我々も声援を送り続けました。

【称え合う選手たち】

日本2-1コロンビア

日本にとっての歴史的な瞬間はあっという間に訪れました。
今までW杯日本代表戦を7試合現地で応援してきましたが、この勝利には心からしびれました!!

と、同時に「絶対に日本には勝利するだろう」と思って地球の裏側から応援に来ていたコロンビアンサポーターたち。涙する女性も多く、そのショックと悲しみに私も胸を痛めながら、静かにその場所を立ち去ろうとしました。

その時、横に座っていたサポーターが「ヘイ!」と言って我々を引き止めました。
一瞬ドキッとしましたが、手を出して握手を求められたのです。

そして前に座っていた人、後ろに座っていた人からも声をかけられ、握手を求められ、「日本は素晴らしい試合をした。おめでとう!」と祝福されました。

【試合後のスタジアム内の通路】

スタジアムの通路に出てからも、外を歩いている時も、数えきれないほどのサポーターたちから声をかけられ、一様に「次も勝てるように祈っているよ!」「日本代表は良いチームだね!」「日本に行ったことがあるけど本当に良い国だ!」と称賛を送り続けてくれたのです。それが嫌々だったり、仕方なくだったり、社交辞令だけで言っているのではないということは、実際にその場で何百人ものコロンビア人と接した感触からわかりました。

【家族で応援に。日本大好き!と言ってくれました】

一日でこんなに多くの人と握手をしたのは選挙のとき以来(笑)

私が試合後に少し心配してしまったことは杞憂に過ぎませんでした。

そして考えてしまいました。
「逆に日本が負けていたら、こんなに明るく相手チームや相手国を称賛することができただろうか…?」と。

本当にコロンビア人は素敵だなと思いました。

【日本代表のユニフォームは記念にとっておこうと思っていましたが、子どもに交換をお願いされてしまっては断れません。NAGATOMOは少し前までイタリアSerie AのINTER MILANOでも活躍していたんだよ!と教えてあげたら喜んでくれました】

【この子の笑顔は忘れられません】

余談ですが、帰りの国内線の中で私の初めてのガールフレンドがコロンビア人だったことをふと思い出しました。

米国(マサチューセッツ州)のサマーキャンプで12歳の時に出会ったのですが、それもサッカーをやっている私を見て女友達と一緒に声をかけてきてくれたのです(ガールフレンドと言っても、キャンプ中の1か月半という短い間だけでしたが。片言の英語とスペイン語でたくさん話をしたのを覚えています)。

サッカーが取り持ってくれた不思議な縁。
彼女は元気にしているのでしょうか。

…そして、なによりもコロンビアとは今後も益々仲良く交流していきたいと心から思えたロシア・ワールドカップでの試合観戦でした!

【空港ラウンジで鈴木スポーツ庁長官と】

【サランスクのレストランでは久々にキング・カズと会えました!】

PS 次の試合はセネガル戦。私が5歳から10歳まで過ごした国です。半年前に40年ぶりに父と行ってきましたが、その変貌ぶりに驚いたばかりです。サッカーも個々の身体能力が高い上にフランスの手法を学んでかなり強くなっています。すごく楽しみな試合。頑張れ日本!!

【セネガル バオバブの木】


編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、前参議院議員の松田公太氏のオフィシャルブログ 2018年6月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。

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松田 公太
タリーズコーヒージャパン創業者、前参議院議員

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