次官が出会い系通いで平気な組織が腐るのは当然

2018年07月29日 13:30

文科省の接待と収賄問題だが、事務次官が貧困調査と称して歌舞伎町の出会い系に通いつめて平気な組織では綱紀粛正など無理というのが物事の本質であることは明らかであろう。出会い系に通うこと自体も問題だが、事務次官になって身を糾さねば、別に悪いことでないと自分で考えても、人によってはおかしいと思うようなことはしないほうがよいという省内の雰囲気がなかったからこそ起きた問題だ。

あの件で、OBまで含めて擁護論が出たのにあきれた。

経済系の官庁では、過去にいろいろの問題もあり、仕事上有益だからといっても弁解にならないとみんな思っている。ところが、文科省のような非経済官庁では、甘えがあるようだ。しかし、文科省の権限というのは、経済官庁などより直接的なのであって、組織内の文化を変えないといけないのだが、事務次官があれでは仕方ない。

だから、幹部の相当数を外部から持ってきて大掃除が必要だと私はいっているのだ。前川チックな体質を一掃しないとどうしようもないと思う。文部科学省は幹部も含めて他省庁から大量の人材を入れなくてはダメだ。別に文部科学官僚をくびにしろというのでなく、彼らは他省庁でポストをもらってしかるべきポストでよその役所のメシを食えば、それまでの常識の呪縛から放たれて、体質改善できる。

人事交流や片道切符の移籍をノンキャリアまで含めて大規模にやればいい。

林芳正文科相はそれを断行したら将来の総理候補になれるし、できなければ、消えるしかないと腹をくくるべし。ここで、可愛い文科官僚の組織を守ってやれば、人望が上がるなどと考えるべきでないし、もし、そんな素振りがあれば総理は更迭すべきだ。

それから、この事件では、キーマンが野党有力参議院議員の政策顧問の名刺を持って暗躍していたことが明らかになっている。どうして、マスコミは国民民主党と、さらに、それ以上に事件との関与度合いが大きいと噂されているもうひとりの立憲民主党代議士のことの報道に消極的なのか。

政策顧問は秘書でないからセーフだとでも言うのか。分かりにくい。名前は出さなくとも、なぜ、報道しないかくらいは説明したらどうか。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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