NHK、朝日、文春が揃って杉田水脈の“人権蹂躙”

2018年08月04日 19:30

衆議院インターネット中継より:編集部

杉田水脈代議士のLGBTについての「新潮45」の記事は、差別的な意図は感じられない一方、揚げ足をとられかねない表現もあり、結果的に各方面に迷惑をかけたという意味において、自民党が「個人的な意見とは言え、問題への理解不足と関係者への配慮を欠いた表現があることも事実であり、本人には今後、十分に注意するよう指導したところです」としたことは、反論もあろうが理解の範囲内である。

また、杉田氏がこの問題の深刻さや複雑性について、国会議員の平均水準と比べて著しく劣っているほどとも思えないが、少し勉強不足だったのも事実だろう。

ただし、石破茂氏などが細田派の杉田氏に対して、敵失を喜ぶように喜々として一方的な批判をしたのは、人間の器が小さいと思う。

それは、ともかくとして、この問題について、杉田氏に対して下劣な攻撃がネットなどで繰り広げられているのは、いつものことだが困ったことだ。さらに、まったく許せないのは、NHK、朝日新聞、週刊文春、地元の神戸新聞(デイリースポーツの親会社)といったメジャーなマスメディアが信じがたく酷い人権侵害を行い、杉田氏や家族の安全すら危惧されることであり、まったく許せないので、その点に絞って論じたいと思う。

①NHKは8月3日のニュースウォッチ9で「LGBTが生きる価値はないという杉田発言」というような放送を、相模原の施設での大量殺人事件とからめてした。これを受けて、杉田氏の家族に危害を加える脅迫がされているような事態になっているようだが、「LGBTが生きる価値はない」というような趣旨にどう読んだらなるのだろうか。多くの人が放送を聞いて背筋が寒くなったと感じている。

②朝日新聞社が運営しているAERAオンラインでは、杉田議員のいかにも人相の悪そうな写真を選び出して(さらに加工したかもしれないが)掲載し、『幸せに縁がない』人相だという観相学の専門家の記事を載せた。容貌をもとにこのような人格攻撃をするとはあきれ果てた仕業だ。さすがに、朝日新聞も慌てて、即刻、下記のようなお詫び記事をネット上で出したが、本来なら新聞紙上でも不祥事として取り上げるべきものだろう。かつての「週刊朝日」誌上における橋下徹氏への人権侵害と並ぶ不祥事だ。

「AERAオンライン限定記事」でおわび
アエラ編集部は7月27日夜、「杉田水脈衆院議員の顔は『幸せに縁がない』?観相学で見てみたら…」と題する記事をAERA dot.で配信しましたが、内容が不適切なものであったため、同28日未明に全文を削除しました。杉田議員と関係者の皆さまにおわびいたします。

③週刊文春は、杉田水脈代議士について、「育児丸投げ」と書いてつり広告の見出しにもしたが、娘が小学生のときは普通に共働き世帯としての子育てをしていたが、12歳のときに西宮市役所を辞めて政治家になったので、実家に住ませて実父母に預けつつ、会期中も、週末に選挙区に帰るたびに会っていたというのだが、これが「育児丸投げ」なのか。

これでは、同様のお母さんたちは「週刊文春」公認で育児をなにもしなかったと罵声を浴びせられることになるが、いいのか。生産性うんぬんは誤解を招きやすそうというだけだが、こっちは、本物のスキャンダラスな決めつけだ。

④神戸新聞は、杉田氏が市役所時代に市民ととっくみあいになりかかったと非難したが、私が聞いている事実はこうだ。保育所民営化を議論する健康福祉委員会で、中核派の活動家を支援するために、全国から仲間が集まり、傍聴席に座わり、ヤジを飛ばしていたので、係長だった杉田水脈が傍聴席に「ヤジは辞めてください!」と注意した。

すると、委員会終了後、傍聴席にいた活動家に囲まれ、「お前はなんの権限があってあんなことを言ったんだ!」「ルールを守らないから注意したのみ」「なんだと!貴様!」と、掴み合いになりそうなところを上司に押さえられたという事件のことらしい。あとで、共産党系の労組から、「あれは中核派やから、相手にしたらあかん」といわれたという事件で以前から「武勇伝」として知られていたものである。

もともと杉田氏が政治を志したのは、市役所のこうした長いものに巻かれろ式の弱腰の事なかれ主義に反発して、行政改革を標榜していたみんなの党の江口克彦参議院議員(当時みんなの党)に相談したのがきっかけと聞いている。

こういうのを地元の事情をよく知る新聞が否定的に取り上げてリンチするだからあきれたものだ。あたかも、一般市民が相談か何かにきたのに暴力をふるったような印象になっている。私は知らなかったが、神戸新聞は蓮舫事件のときに、二重国籍など赤信号無視程度のことと書いていたそうだ。さもありなんということか。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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